サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿公立組に負ける、中学受験母の焦り コラム “中学受験”に見る親と子の姿 公立の高校受験組に負ける! 中学受験突破の息子が「中だるみ」「夜10時まで帰らず」……母の焦り 2020/05/24 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) “中学受験”に見る親と子の姿 息子が夜10時まで帰らず! 担任の先生にお詫びへ そんな、ある日のこと。一翔君が学校に行ったまま帰って来ないという事件が起きた。時刻は夜の10時過ぎ。仁美さんは慌てて学校に連絡し、先生たちも心当たりを探してみるということになったそうだ。 しかし、ほどなく、ひょっこりと一翔君が同級生と共に部室に現れたという。なんでも、カブトムシを捕まえるために、雑木林で夢中になっていたのだそうだ。 後日、お騒がせのお詫びに学校を訪れた仁美さんは、担任の先生から笑顔でこう言われ、再び仰天したという。 「お母さん、ご心配はよくわかりますが、一翔はバカじゃありません。高校へ上がる基準についても十分わかっているはずです。もっと一翔を信用して、長い目で見てやってくれませんか?」 しかし、仁美さんは負けじと応戦したそうだ。 「でも、一翔は(高校進学基準に当たる)英検3級にも受かっていませんし……。無事に高校に進学できるかどうかもわからないんですよね? 虫取りに夢中になっている場合じゃないです!」 そんな仁美さんの心からの叫びに対し、担任の先生は穏やかに、でもきっぱりと「一翔はやれる子です。英検もまだ受験回が残っています。僕は一翔を信じてますよ」とおっしゃったと聞く。 次のページ 部活引退後に、人が変わった息子 前のページ123次のページ 楽天 首都圏高校受験案内2021年度用 関連記事 小6で中学受験「撤退」まで視野に……「ご褒美を欲しがる」息子に、母親がブチ切れたワケ中学受験生の母、「下の子を放置してしまう」問題……きょうだい間の「教育費格差」は遺恨となる?中学受験に母の出番は「ないない」!? わが子全員、トップ私立から東大へ……「スーパー母」の実態中学受験に失敗、「絶対人に言えない学校」に入学――心が折れた優等生は「再生」できるのか中学受験専門塾に「日に3回」通い、温かい弁当を届け続けた母――その息子が「高校進学」できなかったワケ