【連載】“買い物狂い” の散財日記 第2回

メルカリは金銭感覚をぶっこわす、“魔法”のツール――フリマアプリで「価格の高い順から」検索し、40万円もお得に!?

2020/03/25 21:00
千葉N子(ライター)


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

「『買い物狂いになりたくないヤツは、これをやるな!』っていうものを1個挙げてください」という取材依頼が来たら、「フリマアプリだよ、フリマアプリ! なにかに依存しやすいヤツは絶対手を出しちゃだめっすよ!」と、唾を飛ばしながら力説しようと思っています。

 フリマアプリといえば、「中古の商品が安く買えるアプリ」、「家の中に眠っていたガラクタが売れるアプリ」と数年前から大人気ですが、私がキャッチコピーをつけるなら「金銭感覚をぶっ壊す魔法のアプリ」にしますね。あれはね、麻薬だよ、麻薬。最初はちょっと楽しい世界を覗いている感覚だけど、気づいたらもう戻れなくなるんだ……。

 私がフリマアプリを利用し始めたキッカケは、「流行っているから、ちょっと見てみよう」というものでした。


 フリマアプリって、一度やってみると本当に楽しい。膨大な商品の中から「いいね」をつける作業が楽しいし、いざ商品を購入して「出荷しました」の通知が出ると、何とも言えないワクワク感。商品が家に着いて、中身を開ける瞬間とか、もう最高なんですよ!

 私、ギャンブルはやったことがないんですが、ギャンブルの同じくらいの高揚感が味わえると思います。良い商品か、悪い商品か、当たるも八卦当たらぬも八卦みたいな!

 そのうち、私は寝る前や空き時間にフリマアプリをチェックするのが趣味になりました。ええ、ここでも依存体質っぷりをどっぷり発揮したんですよね……へへ。

 フリマアプリには、それはもう大量の商品が掲載されています。「ネックレス」とか「トップス」とかで検索すると、とんでもない数の商品が出てきます。最初は「新着順」に眺めて、980円や1,500円くらいの商品をちょこちょこ買ってみて、「失敗したなあ」とか、「お。これはけっこういいかも!」とプチギャンブルを楽しんでいた私ですが、次第に「……あれ、なんか私、失敗ばかりしてない……?」と購入履歴を見ながら首を傾げるようになりました。

 やっぱり1,000円以下の商品って値段相応。元値5,000円の使いかけの化粧品を買った時は、写真で見るよりめちゃくちゃ使われていて、「何これ~!?」って思いましたし、1,000円で購入したネックレスは、すごくちゃっちくて、子供向けのおもちゃみたいだなと思いました。


 それもそのはず、1,000円以下の商品で3,000円以上の価値のあるものがあることなんて、なかなかないんですよね。売る側だって、購入するときはその商品が欲しくて買ったわけですし、プチプラのものは「買いたい」というライバルもいっぱいいるので、お得なものはすぐに売れてしまうのです。

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