知られざる女子刑務所ライフ87

羽賀研二、実刑判決で次の刑務作業は何? 元女囚が考える「芸能人の刑務所ライフ」

2020/03/22 16:00
中野瑠美改め瑠壬(作家)
羽賀研二

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

元タレントの羽賀研二さんに実刑判決

 3月18日、元タレントの羽賀研二さんにまた実刑判決が出ましたね。詐欺事件の被害者の賠償に充てる資産を隠したということで、執行猶予ナシの懲役1年6カ月。羽賀さんは控訴する方針のようです。この判決の少し前の「週刊新潮」(新潮社)にインタビューが出ていましたね。

 記事によると、羽賀さんはずっと独房で、刑務作業も独り。しかも素手でドブさらいやトイレ掃除をさせられていたそうです。

 前にも書いてますが、ムショでは本当の芸能人だけでなく世間を騒がせた有名人も「芸能人」扱いされます。これは、どこの施設でも同じと思います。ムショはそれぞれの施設の所長の判断に任せることが多く、各施設で若干ルールが違うこともあるんですが、「芸能人」枠は同じでしょうね。

 今の若い人は知らないと思いますが、羽賀さんは、もともとは健二の名で芸能界デビュー。1985年に始まったフジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも!』の「初代いいとも青年隊」でブレイクして、さらにタレントの梅宮アンナさんとの交際でごっつい借金問題も出たりして、いろんな意味でムショ的には「芸能人」ですから、ムショがピリピリするのもわかります。


 今見てもけっこうオトコマエで、いい思いもしてきているはずですから、刑務官もヤキモチを焼くのかも(笑)。ムショは狭い世界なので、刑務官からでも懲役からでも、いったんヤキモチを焼かれたらもう逃げられません。ずっといじめのターゲットにされることになります。

女子刑務所ライフ!