皮膚科医・高山かおる先生解説

ニキビで悩む人がやりがちな「3大NG洗顔方法」! 「たっぷり泡」が肌の負担に!?

2020/03/09 15:00
サイゾーウーマン編集部

水分に触れるのも、肌には負担

 この3大NG行動の中で、正解とされる行いが最もわかりにくいのは、「洗顔」についてだろう。高山先生は今回、ニキビケアブランドのプロアクティブと共同で「ニキビ経験者の30代女性/ニキビ未経験者の30代女性」を対象に、それぞれの朝の洗顔方法を動画で撮影し、どんな違いがあるのかを分析。「ニキビ経験者の洗顔習慣」にはいくつかの特徴があることがわかったそうだ。

1. 洗顔時間+すすぎの時間が長い

「ニキビ経験者は平均68秒、未経験者は平均46秒でした。洗顔料や水分に触れている時間が長いと、肌の負担につながっている可能性があります」

2. ニキビ経験者は特定の部位をゴシゴシ洗いすぎ

「小鼻の横や、アゴ、おでこなど、ニキビのあった場所や、皮脂が気になるTゾーンをゴシゴシ洗っており、これだと必要な皮脂まで洗い落としてしまうことになります」

3. 洗顔料が多すぎ

「あまりに洗顔料が多すぎるため、泡立ちも大きくなり、洗い残しがあったり、すすぎに時間がかかり、それが『1』の『洗顔時間+すすぎの時間が長い』につながってしまいます」

「ほかにもニキビ経験者には、指先を使って力を入れ、皮脂をかき出すように洗ったり、水圧の強いシャワーを当てるなどの特徴もみられました。つまり、無意識のうちに洗いすぎているんですね。こうしたNG洗顔は、『ニキビの原因である皮脂は全て洗い流すべき』『たっぷりの泡で洗うとよい』『時間をかけることが丁寧な洗顔』という“思い込み”からくるのでしょう」


 では、ニキビを予防するために、気をつけるべき洗顔のポイントはなんなのだろう。

「まず洗顔料の選び方ですが、『皮膚の炎症を抑える成分』が入ったニキビケア用のものを選ぶとよいでしょう。また洗顔方法については、適量の洗顔料を泡立てたら顔全体になじませ、指先で各部位2~3回、円を描くように力を入れすぎないように洗う。自分の肌を『豆腐』に見立てて力を調節してみてください。そして洗顔後は、清潔なタオルで水を拭き取り、すぐに保湿することが重要。乾燥で肌の水分が不足すると、毛穴の出口の角質が厚くなって、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因になるからです」

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