サイゾーウーマンコラムユニクロユーの落とし穴 コラム 「ちょっと高い」ユニクロのイメージ ユニクロユー(Uniqlo U)の落とし穴――トレンドを押さえたコラボラインは「高品質&低価格」でも、購入には要注意!? 2019/10/20 19:30 南充浩 ファッションコラム ユニクロ公式サイトより ――ファッションライター・南充浩氏が、いま話題のファッションニュースに斬り込む! 日本人のほとんどが買ったことがあるという意味で「国民服」とまで言われるようになったユニクロ。その国内売上収益がついに8700億円に到達しました(2019年8月期決算連結業績)。直営店舗型の単独アパレルブランドとしては、国内で圧倒的1位の売上高です。以前は「安物」「ダサい」の代名詞として、ユニクロ着用がバレることを「ユニバレ」、着用しているユニクロアイテムが他人と重なることを「ユニ被り」などと揶揄されましたが、今では「ユニバレ」「ユニ被り」も当たり前で、誰も話題にしません。逆にブランドイメージは高まる傾向にあり、その転機の1つとなったのは、有名デザイナーとの「コラボライン」だと言えます。 ユニクロは2006年から、さまざまなデザイナーやブランドと何品番かをコラボした「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト」を行っていましたが、大々的にその路線を打ち出したのは、ジル・サンダー氏とのコラボライン「+J(プラスジェイ)」(09年スタート)からです。その後、「アンダーカバー」とのコラボライン「UU」を経て、現在は、クリストフ・ルメール氏とのコラボライン「ユニクロユー(以下、ユニクロU)」が展開中で、同ラインはこれまでにない長期契約となっています。 「長期」となるくらいですから、恐らくは、ユニクロ側とルメール氏の関係が良好な上に、売上高もそれなりに好調なのではないかと推測されます。なお、この「ユニクロU」に続いて、「JWアンダーソン」や「エンジニアドガーメンツ」とのコラボも展開されました。 次のページ ユニクロ定番・ダウン、パーカー、フリース、セーター……「高品質ベーシック衣料」の短所とは? 123次のページ 楽天 全身ユニクロ!朝、マネするだけ 関連記事 ユニクロはジーユーより「高価格」「高品質」って本当? 冬用セーターで比較すると……ZARAが抱える2つの地雷――「日本ではユニクロに勝てない?」「パクリ問題連発」好調の裏側ユニクロで「買って損したもの」を100人調査! 「色落ちする黒パンツ」「毛玉だらけのコート」ユニクロが抱える“3つの地雷”――「とにかく安い」「質がいい」崩壊の足音も?GU(ジーユー)が抱える3つの地雷! 「ガウチョパンツ100万本ヒット」以降、停滞するワケ