サイゾーウーマンコラム黒猫ドラネコの“教祖様”注意報子宮委員長はる、次に狙うは「市長」!? コラム 【連載】スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報 子宮委員長はる、次に狙うは「市長」!? “狙われた”長崎県壱岐市の危ない今 2019/09/04 21:00 黒猫ドラネコ スピリチュアルコラム黒猫ドラネコの“教祖様”注意報 「壱岐観光ナビ」公式サイトより 誰にでも、心が弱ってしまう時はあります。救いを求める先が、信頼できる家族や友人ではないこともあるでしょう。「こうすれば幸せになる」と語りかける心理カウンセラー、スピリチュアリスト、霊能力者。彼らを見ていると、「私を救ってくれそう」「この人たちのようになれるかも」と、次第にそんな気持ちが膨らみ……ちょっと待って! それ、本当に信じて大丈夫? スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコが、無責任なことばかり言っている“教祖様”を、鋭い爪でひっかきます。 コラム連載が10回目を迎えた今回、タイミングを合わせるかのように「スピリチュアル観光大使」の問題に終止符が打たれました。8月20日、長崎県壱岐市は公式ホームページ上で、前田紗智氏(以下、happy)の同市観光大使の職を解嘱したことを発表したのです。 happy はこのコラムでもおなじみのスピリチュアリストで、「引き寄せの法則」を取り入れた『“奇跡”は自分で起こせる! 3日後「引き寄せ」日記』(大和出版)といった著書を出したり、スピリチュアル・ブロガーとして活動したり、スピ好きな若い世代から支持を集めている人物。一昨年から『シンデレラ・プロジェクト』といった大規模イベントを主催し、「自分との結婚式」なる“謎の儀式”を行うなどしていました。そんな人物がなぜ市の観光大使を務めていたか、これまでの経緯を振り返ってみましょう。 壱岐市に“引き寄せ”られたhappy happyと壱岐市の関わりは、2016年夏頃から始まったよう。ちょうど、彼女の名前がスピ界隈にじわじわと広まり始めた頃です。壱岐市は九州北部の玄界灘にある島で、今年7月の時点で人口は約2万6,000人。この小さな島にhappyがやってきたきっかけが、16年10月27日に更新されたブログの中で明かされています(現在はブログごと削除)。 「8月に急に 『月の神様にお参りに行きなさい』と頭の中にメッセージが来て それでご縁が繋がった不思議な島」 「観光会社や不動産会社の社長さんや宮司さん、女将さん いろんな方と急速にご縁が繋がってますが 純粋な気持ちで動いてると そんな同じ想いの人たちばかりと引き合うので 仕事を超えて同じ志で、日本を良くして行きたいね 神様を近くに心で生きてた時代に戻して行きたいねと そんな話が出来ること自体が今幸せです 直感に従って動いてこの島にたどり着いて本当に良かった」(すべて原文ママ) このブログでは、happyが壱岐市内の「研修センター」を購入したことも公表。「土地買うとか初めてなもんでドキドキしましたよ」というコメントとともに、happyとスーツ姿の男性3人がかしこまった様子で写った写真が添えられています。 安倍昭恵夫人とhappy、そして「女将」の不可解な交流 happyは壱岐市に滞在している間、決まって同じ旅館に宿泊していました。前述のブログでhappyが「島の名物女将とはもう家族のような仲です」とつづっているように、とにかくこの旅館の女将とウマが合ったよう。18年2月には、happyの大親友で吉本興業所属の脚本家・旺季志ずか氏が手掛けたミュージカルを壱岐市内で上演しているのですが、なんと安倍昭恵総理夫人が観劇に訪れています。その際、昭恵夫人はhappyがご贔屓にしている旅館の女将と交流したようで、訪問時の様子が女将のブログで明かされていました。 その中で、「光栄な事に、ラインを交換してくださり、写真もみんなと写ってくださいましたよ~」との報告がありhappyや女将に囲まれながら、笑顔を浮かべる昭恵夫人の写真が、何枚も掲載されていました。さらに、女将のブログによると、「総理直々にお電話」があったらしく、「色々珍しい美味しいものをたくさん頂いたそうで、お世話になりました」と伝えられたとか。電話の内容について、どこまで真実なのかは知るすべもありませんが、本当だったら(いろいろと)すごい話です。 昭恵夫人が壱岐市を訪れた翌月の18年3月、happyは同市の「観光大使」に任命されます。地元紙「壱岐新報」によると、任命は白川博一市長の判断だったとか。ファーストレディーを島に“引き寄せる”力に目が眩んでしまったのかもしれませんが、市民感情を考えれば、内幕については検証する必要があるでしょう。 次のページ happyが沈黙する中、今度は「子宮委員長」が台頭 12次のページ 楽天 Yahoo セブンネット るるぶ長崎 ’20 関連記事 心屋仁之助氏“公開カウンセリング”の異常性――「死んじゃえ!」「借金イエーイ!」と叫んで終了?【スピリチュアル被害】真の“似非スピ”地獄のはじまり――【第7回】子宮委員長はる、引退後の今――「八木さや」改名後も“信者ビジネス”を続けている実態【スピリチュアル被害】教えの結果、全収入をバラ撒く「バカスピ脳」に【第6回】「子どもは親を選んで生まれる」――のぶみ・池川明医師の思想が“絵本コーナー”に並ぶ危うさ