サイゾーウーマンカルチャー大人のぺいじおちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち風俗嬢と客の恋の顛末 カルチャー [おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち] アラフォー風俗嬢、既婚者の「お客さん」に恋した8カ月の顛末 2019/08/18 19:00 曼荼羅 おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち ――デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンを行うアラフォー風俗嬢が、男たちの姿をつづります。 東京と地方で、1カ月の半分ずつを行き来する生活を約1年ほどしていた時に、出稼ぎ先で出会った既婚者のおじさんに恋をした。 2週間程度の滞在中の間に毎回必ず一度は来てくれる、とっても優しい人だった。最初は人見知りで、話しかけても全然反応もなく、めちゃめちゃ疲れると思っていた。ヒゲも濃くて、クンニされるとジョリジョリ痛くて、まんこ周辺がひりひりして大変。頑張って何度も話しかけたけれど、反応が薄いのでもう来ないかなと思っていたのに、なぜかまた来てくださる不思議な人だった。 毎回ジョリジョリされるのがつらいから、途中でやんわりヒゲのことを言ったら、次からは部屋で待っている間に歯磨きと髭剃りを必ず済ませて待っていてくれた。ホテルで一人待っている間に剃っておこうという、その気持ちと行動がうれしかった。無口だけどとても優しい人。予約回数を重ねるにつれて、徐々に話もしてくださるようになっていって、70分コースだったのが100分コースで呼んでくれるようになった。 そして、指名をいただくようになってから8カ月目の8回目のとき、約1年通った出稼ぎをやめると伝えたら、出稼ぎ期間中に初めて2回来てくれるって言ってくださった。せっかく打ち解けてきてくださったのに、お別れだとわかると、とてもとても悲しそうな顔になった。 ガラケーからスマホに買い替えたばかりで、使い方がまだイマイチわからない携帯なのに、私の番号を登録しようと聞いてくれた。かなり恥ずかしがり屋で人見知りの方だから、連絡先を聞こうとした勇気を考えるとすごくうれしい。 「もう1回呼ぶから、教えてもいいか考えておいて」って無理強いはせず、私の気持ちを尊重しながら、「東京まで会いに行く」なんて言葉も。ほかのしつこいおじさんだったら即却下なんだけれど、本当に好きなおじさんだったので、連絡先を教えようかめちゃくちゃ心が揺らいだ。 そして「今度は(出稼ぎ)どこ行くの?」って。それで私は、この人なら聞いてくれると思ったので、重い話も出るけれどいい? と、最近思っていることを正直に話した。7月に起きた、いろんなめんどくさいトラブルや病気のことなど、真面目で重い話。黙って聞いてくれていた。 そしたら自分でも気が付かなかったことを発見。ブログやTwitterで、文字にすることで心の整理ができたと思っていたのに、いざ口にした時に涙が出た。心の整理ができていないかったのか、受け止めきれていないのか、納得できていないのか。もしかしたら、覚悟ができていなかったのかもしれない。いろんなことが蘇ってしまった。気が付いたらもう喉の奥が苦しくて、おじさんの前で堪えきれなかった。 申し訳ない。とても楽しみにして来てくれた貴重な時間に。高いお金を払って来てくださっているのに。そう思いながらも、止まらなかった。 次のページ 8回しか会っていない風俗嬢とお客さんの関係 12次のページ 関連記事 アラフォー風俗嬢が聞いた、忘年会で行われる「乱交コンパニオン」とのえげつない“遊び”アラフォー風俗嬢が呆然とした、「巨乳と結婚したい」アラフォーバツイチ男の一言アラフォー風俗嬢が新潟で見た、田舎の風俗に来る20代独身男子の孤独「死ぬか風俗行くか」二択しかなかった――借金を抱えて風俗業界で生きる、それぞれの事情吉原ソープ嬢の恋愛・セックス・男性観――2万人とヤッた女がたどり着いた答え