サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「ar」飯豊まりえとの「同棲妄想」企画……彼氏目線のコメントが、いちいちエモくて寒いワケ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」8月号 「ar」飯豊まりえとの「同棲妄想」企画……彼氏目線のコメントが、いちいちエモくて寒いワケ 2019/08/02 13:00 島本有紀子 女性誌レビューar 「ar」2019年8月号(主婦と生活社) 先々月号から夏に浮かれ続けている「ar」(主婦と生活社)。8月号はデート特集号ということで、恋する乙女の盲目モードが加わって、さらに浮かれっぷりに拍車がかかっています。日本で一番夏を楽しみにしているのは「ar」なのではないか、と微笑ましく思えるほどです。早速、ハッピーな中身を見ていきましょう。 <トピックス> ◎ar的サロンへようこそ デート前に絶対可愛くなれる7days ◎好きだから可愛くなれる 彼と彼女のデート髪 ◎飯豊まりえと過ごす夏の日(ハート) 可愛いキミのカメラロール 自称・意識高い系のつまらなさ デートまでの7日間で、可愛くなる方法を伝授してくれる企画「ar的サロンへようこそ デート前に絶対可愛くなれる7days」。その内容は、デート6日前には当日のファッションを決め、5日前には体のあらゆるところを保湿し、4日前には会話術を学び、3日前には趣味の話を盛り上げるコツを考え、2日前には次のデートに誘う飲食店をリサーチし……と、尋常ではない気合の入りようが伝わってくるハードスケジュールです。 中でも最も気になったのは、「テッパン趣味話を盛り上げるコツを知る」ために、「ar男子」なる人物たちにアンケートを取ったという、「女性に言われたらうれしいセリフ集」でした。 サッカー好きのペンネーム・川崎フロンターレ命さん(27歳)は、「Jリーグ見に行ってみたいんだよね」と言われたいと回答。理由は「W杯や代表戦ではなく、Jリーグのことを話題にしてくれると、ミーハーではなく本気で興味あるのかなって」。まるでJリーグ関係者ヅラです。そんな本気の興味を求められるなんて、川崎フロンターレ命さんの彼女候補は狭き門なのでは。 また、仕事好きのペンネーム・意識高いって言わないでさん(30歳)は、「仕事内容についてもっと教えて!」と言われたいそう。「芸能人のゴシップやドラマの話をダラダラされるより、建設的な話ができるほうがまた会いたいって思う」とのこと。芸能ゴシップやドラマの話は建設的ではないという、視野の狭さ。めちゃくちゃ話がつまらなそう、かつ仕事もできなさそうです。 「ar男子」は一体どこから集めてきているのか、気になるところです。このような、つまらない男たちに「ar」読者が引っ掛からないことを祈ります。 次のページ 美容師&読モの誰得デート風景 12次のページ セブンネット ar(アール) (定期購読) 関連記事 「ar」SEXY特集が迷走! 「自分ウケ」と「男ウケ」で揺れる女子に、坂口健太郎が救いの一言『テラハ』モデル起用の「おフェミなヤンキー」はギャグ!? 「ar」の努力とセンスが滲む迷コピー橋本環奈の顔面になれる!? 「努力次第で何とかなる」思想を植えつける「ar」の非情さ「ar」初登場で乃木坂46を蹴散らす! 安達祐実(37歳)が突きつけてくる“素材”という現実失恋したら「自撮りをSNSにアップ」!? 「ar」に見る“かまってちゃん”を受容する新時代