[女性誌速攻レビュー]「ar」4月号

「ar」初登場で乃木坂46を蹴散らす! 安達祐実(37歳)が突きつけてくる“素材”という現実

2019/03/29 14:00
島本有紀子
「ar」4月号(主婦と生活社)

 「ar」4月号(主婦と生活社)は、「大好きな服で可愛くなろ!」と題したファッション特集号。「この春、イチ抜ける(ハート) 可愛い服を着てる自分が好き!」「平成最後の春、とびきりラブい私になる」「甘党女子のナウ服はこうでなくっちゃ」など、テンションの高いタイトルが並び、「ar」名物の“絶対にマネできないコーデ”が今号も豊作! 早速、中身を見ていきましょう。 

<トピックス>
◎カレ好みのモノトーンLOOK
◎おしゃH顔だ~いすき(ハート)
◎安達祐実の夢みたいなLOVE顔

大阪のオバちゃんも驚く雌ヒョウ爆誕

 パステルカラーがちまたに溢れ出す春に、あえてモノトーンの服で攻めようという特集「カレ好みのモノトーンLOOK」。タイトルだけ見て「これなら私にも真似できるコーデがあるかも?」と思った自分が甘かった。

 最初のページでドーンとヤンキー座りを披露しているのは、白いキャミソールの上に白いオーバーオールを着ただけのモデル、森絵梨佳。手には買い物カゴにも見える白いメッシュのビニールバッグを提げています。このような格好で出かけられる場所が、思い浮かびません。そして寒そう。

 「ar」によれば、「注目のホワイトコーデ。美人しか似合わない? いえいえ、コツさえ掴めば無問題(ハート)。えり抜きシャツや肌見せで抜け感をつくって」とのこと。抜け感って何だろう、と考えさせられます。


 ブラックコーデの方も、頭頂部の上で結んだツインテールの森絵梨佳が、黒いキャミソールの上にフワッフワでスッケスケの黒レースカーディガンを羽織り、下半身は黒ショーパン。悪魔のコスプレでしょうか。ハロウィンでは使えそうです。

 また別の企画「一点盛り至上主義」でも、オールスパンコールのタンクトップにピンクのタイトスカートというステージ衣装のようなコーデ、上下黄色に緑のウエストポーチを提げて遠目から見ればタンポポのようなコーデなど、街で見かけたら二度見、三度見してしまうコーデが盛りだくさん。中でも最も気に入ったのは、ハイネックで超ミニなAラインのヒョウ柄ワンピを一枚で着こなしたコーデ。大阪のオバちゃんもビックリな、全面的ヒョウ感! 添えられたキャプションがこちらです。「私をつかまえて! 上品テイストの雌ヒョウ、ここに爆誕」。ヒョウをつかまえられる獣っているのでしょうか。

 「ar」に掲載されているのはリアルクローズではない、パリコレと同じ感覚で見るべし、ということを再認識しました。

ar(アール) (雑誌お取置き)1年12冊