サイゾーウーマンコラム“猫”に助けを求めた42歳女の「大麻所持裁判」 コラム 【連載】傍聴席から眺める“人生ドラマ” 元KAT-TUN・田口淳之介「カップル裁判」のウラで……“猫”に助けを求めた42歳女の「大麻所持裁判」 2019/07/31 14:00 オカヂマカオリ コラム傍聴席から眺める“人生ドラマ” 大麻から救ってくれるのは……猫!? 過去に精神疾患での病歴があることや、70歳は超えているであろう父親から、A子を減刑してもらうための「嘆願書」が出ていることが、弁護士の陳述から明らかに。「実刑にはならないだろうから、執行猶予が何年つくかな?」と、判決に向けての興味が高まります。最後、本人による反省の言葉が語られるのですが、それが何とも言えないものでした。 A子 飼ってる猫に子どもが生まれたので、(大麻には戻らず)そっちとの生活を優先します。 う~ん、確かに猫には癒やされるけど、17歳から今まで続けてきたであろう大麻を断ち切れるほど、万能な動物ではないと思うぞ。猫側のプレッシャーを考えると、やはりきちんと治療を受けてほしいと思わざるを得ません。罪状が軽いせいか、裁判はサクサク進行し、1時間後に出た判決は「懲役6カ月、執行猶予3年」でした。このあと控訴する場合は、“判決正本”という「判決を言い渡した裁判所から交付される判決書の写し」が被告の住所に送達された翌日から起算して、2週間以内に手続きをすることになります。それをしないと、刑が確定します。 ちなみに、今回の傍聴で驚いたことは、傍聴席が高校生で埋まっていたことでした。今回は比較的狭い531号法廷で裁判が行われましたが、全52席の半分以上が制服! かねてより、「変な教科書を読ませるよりも、マンガ『闇金ウシジマくん』(小学館)を学級文庫に常備すると同時に、裁判の傍聴をする方がよっぽど道徳教育になる!」という自説を唱えていたので、この光景を見て胸が熱くなりました。 たった1時間で判決まで出たこの事案。コンパクトに裁判の流れがわかり、まるで教材の動画を見ているような、まさに“イマドキの若者向け”な法廷でした。この裁判をコーディネートをした引率の先生は、なかなかの傍聴マニアかもしれません。 (オカヂマカオリ) 前のページ12 最終更新:2019/10/07 11:53 楽天 裁判傍聴ハンドブック 傍聴のポイントから裁判員制度のしくみまで早わかり! 「真面目に生きよう」と思うわ…… 関連記事 ディズニー裁判で「私も」の声続々……パワハラ解雇も発覚で「暴走する現場」浮き彫りに後藤真希、不倫報道後も「夫は裁判続行」……“オトコのプライド”は死語になるのか?後藤真希、不倫裁判を「エイベックス把握せず」の怪……夫の監視と束縛を疑う者もディズニー裁判、お化け屋敷ブームの弊害……2018年「テーマパーク業界」4大トピック吉澤ひとみの執行猶予付き判決は想定内——元女囚が考える「3つの芸能人裁判」 次の記事 NEWS・小山、増田ドラマに差し入れ >