サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が考える「3つの裁判」 コラム 知られざる女子刑務所ライフ53 吉澤ひとみの執行猶予付き判決は想定内——元女囚が考える「3つの芸能人裁判」 2018/12/02 16:00 吉澤ひとみ知られざる女子刑務所ライフ 吉澤ひとみ写真集 『8teen』(ワニブックス) 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 ■当たり前すぎて新鮮味のない判決 11月30日は、元モーニング娘。メンバーの“よっすぃー”こと吉澤ひとみさんの判決公判でした。酒気帯び運転&ひき逃げによる自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反の容疑です。 吉澤さんは前科も何もないのですから、「懲役2年執行猶予5年」の判決は当たり前すぎて、驚きはなかったですね。初公判の翌日の判決ゆうことで、もう最初から決まっていたのでしょう。まあ被害者の方も大事には至っていないようですし、吉澤さんが芸能界引退を表明して、「反省」を繰り返したので、裁判官の心証もよかったのだと思います。 吉澤さんの判決の前日の11月29日は、三田佳子さんの次男の高橋祐也さんも初公判ということで、前から話題でしたね。実は、同じ日にNHKの「歌のお兄さん」やった沢田憲一さんのシャブ事件の初公判もあったそうです。ひっそりとニュースになってましたが、すっかりかすんでしもて、お気の毒な感じもあります。でも、注目されなくてホッとしてるかも? ■「一生笑うな」と言うのは、おかしい 裁判に先駆けて、マスコミは吉澤さんの芸能界引退や免許取り消し、さらにはお姑さんの自殺未遂などを次々と報道し、断酒治療をとっくにやめてデパ地下でお母さんと「おつまみらしきもの」を買ってたことまで報道していましたね。スターはつらいですね。 一方の高橋さんは、一時身を寄せていた「南の島の更生施設」で伊勢海老を持って踊るなど、「まったく反省してない」印象の動画が「週刊文春」(文藝春秋)のサイトで公開されてました。また、ネットでは「不良仲間が裁判所に押し寄せて来る」というコワい予測もされていましたが、抽選やからそれはないと思いましたけどね。 こうした断酒をさぼっておつまみ物色とか海老踊り(?)などの報道に、ネットでは2人とも「反省してない」という意見が多いようですが、私は事件を起こした人たちに「一生笑うな」言うのは、おかしいんちゃうかなって思います。会ったこともない人に、そんなこと言えませんよ。いっぱい報道されて、それこそ「社会的な制裁」を受けたはってますしね。 今はネットにいつまでも記事が残ってしまいますが、そちらとも向き合って、罪を反省して、これからを生きればええと思います。 次のページ 20席の傍聴席を求めて1000人以上の行列 12次のページ Amazon 女子刑務所ライフ! 関連記事 「シャブ山シャブ子」に元女囚が物申す! ポン中にも「プライド」があります「大量獄死時代」がやってくる? 元女囚が考える、ムショの高齢化と医療問題ASKAさんの再起動を心から応援します! 元女囚が語る「シャブをやめられない理由」吉澤ひとみは留置所で“すっぴん&ノーブラ”生活21日——元女囚が教える「獄中豆知識」清原和博さんを追い込まないで! 元女囚が語る、リハビリ中の元薬物中毒者への接し方