サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が教える「シャブ屋」の1日 コラム 知られざる女子刑務所ライフ64 元女囚が教える「シャブ屋」の1日――シティホテル暮らしで、月に600万円稼ぐ者も 2019/05/05 16:00 中野瑠美 知られざる女子刑務所ライフ 「シャブ屋」もいろいろ…… 前置きが長くなってしまいましたが、今回は「シャブ屋の1日」です。ふと思いついただけなんですけど、おもろいかなと思って。 覚醒剤は、「元売り」が海外の組織から密輸して、「大卸」にキロ単位で売ります。「大卸」は、これを「中卸」に転売します。でも販売ルートはいろいろで、「元売り」が「大卸」を兼ねていることもあります。さらに、「中卸」から末端の売人に卸されますが、ほかにも間にいることがあって、最初の値段から「末端価格」(新聞によく出るヤツ)になるまで、だいたい10倍くらいです。「中卸」が末端の売人を兼ねていることもあります。 せやから、いわゆる「シャブ屋」もいろいろです。普通は末端の売人のことを言いますが、おばちゃんやオジーもいてますし、専業の人もサイドビジネスの人もいてます。女子は1人では危ないから、ボディガードがつくこともありますが、それを言うたら年寄りも1人は危ないですよね。でも、オジーにボディガードがつくのはないと思います。知り合いのオジーはママチャリで配達してましたしね。 ちなみにシャブ屋でも「本人はクスリ使わない派」はゼロではないですが、だいたいはつこてる感じです。専業のシャブ屋の場合、営業時間を「午後1時から午前1時まで」とか決めてお客さんに伝え、バイ(密売)専用の携帯電話を、その時間だけオンにします。 たいていお昼過ぎに起きて、まずイッパツ打ちます。タバコみたいなもんですが、もちろんタバコも吸います。それで目が覚めてくるので、携帯の電源を入れて注文を確認します。証拠が残らないようにメールやラインは使わず、通話だけです。 在庫がなければ中卸に電話をしたりして、ある程度の手配をしたら朝ごはん(?)です。ポン中は甘いものが好きな人が多いです。覚醒剤は“塩”(メタンフェタミン塩酸塩)だからでしょうかね。あんパンやドーナツを6個くらいと甘いコーヒー牛乳を1リットルとか普通ですよ。そして、おなかがいっぱいになったら、「追い打ち」をして、「出勤」です。 次のページ シティホテルで綱渡り生活 前のページ123次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 関連記事 刑務所のティッシュペーパー価格はシャバの5倍! 元女囚が教える「差し入れ屋」事情元女囚が考える「致死量100倍の覚醒剤」――あれはシャブをよく知らない人の使い方ピエール瀧さん、逮捕はクスリをやめるきっかけ! 元女囚が語る、コカインと覚せい剤の違い元女囚が教える覚醒剤の基礎知識――14歳からシャブ使用、大山倍達孫は脳が縮んでるかも?元女囚が考える有名人家族の薬物使用――戸川昌子さん長男は覚醒剤使用で懲役の前科も