サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」田中みな実、「病み発言」の欺瞞 コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 田中みな実、いとうあさこへのホロ酔いキスに見る「自信ない」「病み」発言の欺瞞 2018/12/27 21:00 田中みな実女のための有名人深読み週報 「発言」と「行動」にギャップありの女子アナ 「言葉を真に受けてはいけない」 これはテレビの世界にも、あてはまるのではないかと思う。バラエティ番組に出るとき、出演者はキャラを背負って登場し、そのキャラにふさわしい発言をして、好感度を上げていく。その際の意外な盲点とは、番組内での行動ではないだろうか。 発言と番組内での行動に違いがあるのが、フリーアナウンサー・田中みな実である。『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、オアシズ・大久保佳代子、いとうあさことワインを飲みながら鼎談した。 「時々、朝起きると涙が止まらなくなることがある」と病んでる感を押し出した後、番組の共演者について「みなさん、面白いエピソードがあるのに、私はたいしたことがしゃべれない。エピソードがない」と結んだ。うじうじした自信のない美人というのは、男性には人気があるだろうし、何かと悩み多き若い女性にとっても、「こんなに恵まれている人も、自信がないんだ! 私も頑張ろう!」と励ましになるかもしれない。が、行動から判断すると「この人、本当に自信がないの?」と思わされる。 収録が終わり、大久保さんが去った後、まだセットの中に残るいとうと田中の様子を、カメラがとらえていた。ホロ酔いの田中は、いとうの顔に自分の頬をすりつけ、頬にキスをしたのだ。年上で、さほど親しいとも言えない先輩の体に触れたり、キスをするのは、「自分は嫌がられない存在である」という一種の自信から生まれているものではないか。また、いとうに「オトコにもやるだろう」と言われた田中は「やらない、やらない」と言いながら、いとうと腕を組んでいたが、その昔『ダウンタウンなう』(同)で、坂上忍に「収録後、みんなでちゃんぽん食べましょうと言いながら、腕をからめてくる。おっぱいが当たる」と暴露されていたこともある。番組によって発言やキャラは変わっても、行動は大して変わらないようだ。 あのタレントがテレビでこう言った、けしからんと炎上する時代だが、タレントはお金をもらっている立場上、“言わされている”可能性がないとは言い切れないし、目立つためにあえて言っているケースもあるだろう。テレビでは発言に目が行きがちだが、本心というものは、行動に隠されていると見ていいのかもしれない。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。 ブログ「もさ子の女たるもの」 前のページ12 最終更新:2019/04/08 19:40 Amazon もらとりあむタマ子 「前田敦子と仲良し」アピールも匂うのよね 関連記事 マツコに「かなわない」といわしめるIKKO、今のバラエティーで重宝がられる“無垢さ”平野ノラ、ポンコツ夫エピソードに考える「選んだのは自分」という結婚自己責任論の是非尼神インター・誠子、「結婚よりお笑い」「オンナとして不幸」発言に見る“芸人としての力量”なぜミッツ・マングローブの毒舌は炎上するのか? マツコとは異なる“自意識のあり方”高樹沙耶、石垣島での自然生活に見る“バブルを忘れられない女”の顔 次の記事 Twitter発、嵐に恩返しプロジェクトが暗雲 >