サイゾーウーマンコラムZOZOが抱える3つの地雷 コラム 【連載】庶民派ブランドの落とし穴 ZOZOが抱える“3つの地雷”! 「ゾゾスーツ」のつまずきと、「ゾゾヒート」のいまさら感 2018/12/22 17:00 カルチャーコラム ZOZOSUIT公式サイトより 少しばかり前のことになりますが、ZOZOTOWNを運営するZOZOが、2018年9月中間決算(第2四半期連結)で大幅減益となりました。要するに儲けが著しく減ったということです。売上高は25.9%増の537億円と大幅増収しているものの、営業利益が27.3%減の100億円、純利益が34.1%減の62億円でした。100億円もの営業利益を稼いでいるので経営はびくともしませんが、売上高が大幅に増えているのに、儲けが大幅に減るのは、それだけの損失があったということです。 会見によると、減益の要因は、プライベートブランド(PB)「ZOZO」の一環である採寸用ボディ「ゾゾスーツ」配布などを行い、広告宣伝費や人件費が増加したとのこと。PB単体では7〜9月の四半期で39億円の営業損失を計上しています。もともとPB「ZOZO」は、初年度の売上高計画として200億円を掲げてスタートしましたが、9月末時点では、受注額15億円強で回収金額が5億円強止まり。残り半年で185億円もの受注があるということは、ペース配分から考えるとほぼ不可能と言わざるを得ません。 採寸用「ゾゾスーツ」の発表時、一部の支持者からは大いに期待されたPB「ZOZO」がどうして伸び悩んでいるのかを今回は考えてみたいと思います。 次のページ ZOZOの失速――3つの原因 1234次のページ Amazon 流通新大陸の覇者 ZOZOTOWN―週刊東洋経済eビジネス新書No.238 関連記事 ライトオンの抱える“3つの地雷”――「ユニクロ」「しまむら」と比べ欠けているモノジーンズメイトが抱える“3つの地雷”! ライザップ傘下入りも「新ブランド全然売れない」?GAPが抱える“3つの地雷”! 「年々生地が薄くなる」低品質Tシャツに消費者げんなり?フォーエバー21が抱える“3つの地雷”! 「2点目タダ」の激安商法が裏目に出たワケH&Mの抱える“3つの地雷”! 「流行遅れ」「安くない」「場末感漂う店内」停滞の理由とは?