サイゾーウーマンカルチャーインタビュー“脅し系ナチュラル”に女性がハマる罠 カルチャー 関わると危険? 女子がハマりやすいコミュニティ&ビジネスの闇 食品添加物、紙おむつ、医薬品にNO! “脅し系ナチュラル”に女性がハマる罠 2018/11/23 15:00 インタビュー 第5回「自然派・ナチュラルに傾倒する女」 意識が高いのはいいけれど、突き詰めすぎると、ちょっと怪しく見えてくる……。あなたの周囲にも、そんな「ナチュラル」に傾倒する女はいませんか? 「女子がハマりやすいコミュニティ&ビジネスの闇」シリーズ第5弾のテーマは「自然派・ナチュラルに傾倒する女』。添加物を憎み、ナチュラルを愛する彼女たちがハマった罠とは……? ■「そのお菓子、添加物とお砂糖がたくさん入ってるけど大丈夫?」 ある程度年齢を重ねると、仲の良かった友達同士でも、どうしても価値観のズレが生じてくるものです。浜田結衣さん(パート・31歳)は、SNSに投稿した写真をきっかけに、10年来の友達との“ズレ”を感じたといいます。 「うちの息子は2歳で、アンパンマンのソフトせんべいが大好物。SNSに息子がおせんべいを食べている姿をアップしたところ、大学時代の友達Y子から、コメントがついたんです」 コメントの内容は、結衣さんの息子が食べているソフトせんべいについてでした。 「『そのお菓子食べさせて平気? お砂糖と添加物たっぷりだよ〜!』って書いてありました。久々にコンタクトを取ってきたと思ったら、私の子育てにダメ出しされたみたいで、正直言って気分が悪かったです」 しかし、その発言は結衣さんに対してだけではありませんでした。Y子さんの投稿は、ほとんどが添加物の危険性や紙おむつが環境に与える影響などに関することばかり。いつの間にかY子さんは化学物質に対する危険性を周知する活動をしていたようなのです。 「Y子の投稿のコメント欄は、添加物やオーガニック食品に関する質疑応答で埋め尽くされていました。そのような“自然派”に興味がある人が大勢いることにびっくりしましたし、専門家でもないのに『◯◯をすると子どもの発育に影響する』などと教祖のようにアドバイスしているY子に衝撃を受けました。ほとんど宗教ですよ、あれは」 一方、小学生の子どもを持つ永野初美さん(パート・35歳)の周りにも、自然な自己治癒力を高めるために、予防接種を受けさせないと断言するママ友がいるといいます。 「『予防接種は、体に毒を入れているようなもの』と、しきりに言っていましたね。強い薬も絶対使わせたくないそうで、子どもに湿疹が出たときも自然治癒させていました。ステロイドを使えば、すぐ治るはずなのに……。かゆいのを我慢する子どもの姿は、かわいそうでしたよ」 自然派由来の食べ物、衣類、医療しか受け入れない……。もはや「ナチュラル」という宗教を信仰しているような女たち。そうなってしまったきっかけは、どこにあるのでしょうか? 次のページ 不安感が、ナチュラル信仰に変わるとき 123次のページ Amazon 絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話 「寝る・食う・動く」を整える 関連記事 ヴィーガンは「恐怖心を煽るカルト宗教に似てる」? ネットで炎上しやすい理由とは?過剰な「女は生きづらい」発言はなぜモヤモヤする? 社会学者が一刀両断ネットワークビジネスで友達をなくすワケ――ハマる女性の心理をコンサルタントが解説“キラキラ起業女子”は教祖? セミナーにハマって100万円費やした女性の末路「子宮系女子」ビジネスはなぜ儲かる? スピリチュアル・自己啓発分野のマーケティングから考察