【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

「開門時間を早めて」「旗振り当番つらい」共働き家庭の小学生ママが、朝の登校に本音吐露

2018/11/07 17:30
Photo by Photography from AC

 保育園、幼稚園、小学校、おけいこ事の教室などでは、日々子どもの保護者と施設側の間でトラブルが発生している。ほんの些細なことでも、自分のこと以上に気になってしまうのが親心というものなのか。わが子のことを思ってとクレームを入れるママもいれば、モンペと呼ばれることを恐れて我慢するママも。そんなトラブル事例とママの葛藤をつづる。

 義務教育の始まりである“小学校”。特色のある私立や、伝統ある国立小学校への受験を希望しない場合は、学区内にある公立小学校に進学する。ほとんどの家庭は、内情を知らないまま、「決められたことだから」という理由で、6年間という長い年月を学区の小学校で過ごすのだ。

 小学校では、保育園や幼稚園のようなバス送迎や、保護者による自転車送迎はなく、児童自ら徒歩で通学するケースがほとんどだが、「安全を確保するため」に、保護者たちにとっては理不尽ともいえるルールが存在しているようだ。

小学校の前で、開門を待つ児童たち

 都心部にある公立小学校に、小5の娘を通わせている京子さん(仮名)は、こう語る。

「うちの子は10歳を過ぎたくらいから、急に起きられなくなったんです。最初のうちは、『早く寝ないで夜更かしをしているからだ』と注意していたのですが、どうも毎朝、具合が悪そうで様子がおかしかった。念のために病院で検査を受けたら、軽度の起立性調節障害(立ちくらみ、立っていると気分が悪くなるなどの症状が出る自律神経失調症の一種)だと診断されました


 その際、問題になったのが、通学時間に関してだという。

「うちの学校の登校ルールが、8時に門が開いて、8時20分で閉めてしまうんです。防犯上の問題がいろいろあるらしくて、遅刻などでこの時間以外に門を開けてもらう場合は、全てインターホンでの対応になってしまうんです。娘は起きられずに遅れることがあるのですが、わざわざインターホンで開けてもらうのが苦痛だと言っていました。先生に、8時20分を過ぎてもしばらくは門を開けてもらえないか相談したものの、『娘さんの事情はわかっています。でも、インターホンを押してください』と一点張りでした」

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