【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

「開門時間を早めて」「旗振り当番つらい」共働き家庭の小学生ママが、朝の登校に本音吐露

2018/11/07 17:30

 少人数規模の保育園や幼稚園とは違い、小学校では、個人の事情に沿った対応は限界があるということだろう。この門の開閉に関しては、ワーママにとっても問題だと、小3の娘を持つ有紀さん(仮名)は語る。

「職場の出勤時間が早く、本来は娘の登校時間よりも前に家を出なくてはいけないのですが、娘を家に1人にさせておくのが怖いため、一緒に家を出ています。娘は7時半頃から、門が開くのを待っているんです。ほかにも、開門待ちの児童がいるため、1人で家に居させるよりは安全だと思いますが、『冬の寒い時期は、前倒しで校内に入れてくれてもいいのに』と、学校側に意見したことがあります。ただ、そうなると、職員が早出しなければならず、また、前倒しで登校をする児童が増えるため難しいと言われました」と落胆する。

 一方で、「ちょっとの遅れもダメ」という学校側に、有紀さんは融通の利かなさを感じているそうだ。「おなかが痛くてトイレに戻ったりして遅れると、開門されている20分間を過ぎてしまうことも。数分程度なら間に合うときもあるが、間に合わなければ、校門の横などに設置されたインターホンに、毎回名前とクラスを言わなければならないそうで、それも面倒なんです」という。

 職員がカメラ付きのインターホンで相手を確認後に、オートロックの開錠操作が行われるといったふうに、全て人為的なシステムのため、門の開閉ひとつでも、手間がかかっている。保護者からは、「そもそも開門時間が短い」との声もあり、「全ての児童が登園するのに門の前で渋滞が起こっている」「うっかり忘れものも取りに戻れない」などというクレームも出ているそうだ。朝の貴重な時間を有効に使いたいママにとっては、悩ましい問題と言えるだろう。


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