カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「ar」11月号
武井咲、「ar」で子育て論語る! 育児中の女性をモヤらせる「エモい発言」が与える影響
2018/10/25 13:45
最後に見ていくのは、ファッションのページ「俺と彼女のつり合いが大事 愛され女のバランス服」です。先月号では、男性目線を取り入れたファッション企画が「ar」らしさを失って迷走していたのですが、今号でもこの企画だけ、その傾向が続いていました。リード文は、「自分の好きな服を着て突っ走るのもいいけれど、ときには立ち止まって彼と並ぶ自分の姿に注目してみて。愛される女は、服装やメイクで彼とのバランスをしっかりとっているんだとか」。最後の「だとか」って? 誰かから又聞きした話?? それは置いておくとして、メイクページでは「高嶺の女を目指せ!」と言っていたのに、こっちでは「彼とつり合いのとれた服装をしよう!」と主張するダブルスタンダードが気になります。
その内容もやけに細かい。彼とのつり合いを考えるなら「パステルカラーは全体の3割に」「ネオンカラーは1割」「アースカラーは5割」「キラめきは3割」「アニマル柄は1割」と指定してきます。高嶺の花メイクでは「肌はねっとり」「リップはぐじゅぐじゅ」などと、感覚に任せきった書き方をしていたのに、その差が激しすぎるような。
こんなに細かいことを要望してくるちっちゃい男を相手にしないためにも、女性たちは「高嶺の花メイク」を習得しなければいけないのかもしれない、と考えさせられました。
(島本有紀子)
最終更新:2018/10/25 13:46