サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」晩年の大物男性たちに言いたいこと コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第429回】 平尾昌晃さんに“骨肉の争い”発覚! 晩年の大物男性たちに言いたいこと 2018/09/25 21:00 女性週刊誌ぶった斬り! 「週刊女性」10月9日号(主婦と生活社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 『新潮45』(新潮社)での杉田水脈議員とLGBT問題について新潮社社長が「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」とコメントを出す事態に。赤報隊大誤報でもなかった異例のことだ。続いて本日『新潮45』が休刊との一報が。最大手の講談社に続き、老舗の大手文芸出版社がヘイトに手を出す時代にボーゼンとするしかないが、休刊を機に混迷する新潮社がその本質を取り戻すことに期待したい。 第429回(9/20〜9/25発売号より) 1位「平尾昌晃さん 後妻がまさかの遺産60億円をひとり占め『あの女は父の財産しか頭にない!!』(「週刊女性」10月9日号) 2位「大坂なおみ選手『恋愛問題はNG』帰国会見ウラ事情」(「女性セブン」10月4日号) 参照「大坂なおみ 娘の体重管理をする母・環さんの“仰天ルーティーン”1日に2回もデパ地下に――『豪快!爆食ママ』発見撮!」(「女性自身」10月9日号) 3位「中居正広 亡父と同じ場所に腫瘍で…『あぁ声が出ない!』極秘通院」(「女性セブン」10月4日号) またしても“後妻業”を彷彿とさせる騒動が勃発した。昨年亡くなった超大物作曲家・平尾昌晃に骨肉の争いが発覚したからだ。 スクープしたのは「週刊女性」。そして告発するのは平尾の三男で、告発されたのは平尾の20年来のマネジャーで3番目の妻A子さんだ。 うーん。これだけでもかなり複雑そうだが、確かに複雑だ。例えば当初三男は父親がA子さんと再々婚したのを知らなかったり、A子さんが平尾亡き後の遺産関係の書類に息子3人をだまし討ちするように押印させたり、さらに個人事務所や著作権管理会社で不可思議な株操作をしたり、そもそも著作権管理会社の存在を隠していたり。 しかも、その周囲に登場する人物たちも、なんとも癖がありそうで。利益相反の疑いで懲戒請求中の弁護士や、平尾の会社の金を7000万円横領したとする取締役、さらに三男や腹違いの長男は呼ばれなかったが株主総会に出席した平尾の次男、A子さんが会社役員にすることを画策する自身の2人の妹、などなど。 死後、相当な遺産を残し、今後も年1億円という著作印税が見込まれるのだから、有象無象が集まってくるということだろう。 それにしても今回、遺書はなかったらしい。まったく、もう、だ。やしきたかじんから始まり、高倉健、宇津井健ときて、お次はビートたけし(生きてるけど)に平尾昌晃。こうして超大物と言われる人物が、老いらくの恋と結婚で、周囲がめちゃくちゃになる。 しかも今回の騒動、三男が実名で告発し、会見を開いた。さらに大手事務所も関係がないようで、ワイドショーもすぐに食いついている。そういう意味では「週女」の見事なスクープだ。 それにしても大物って、やはり孤独や老いに対し、弱い生き物なのだろうか。こうした事態は容易に想像できそうなものだが、晩年に入籍したり、生前になんらかの手を打つこともない。せめて遺言を残しておいてほしいと、大物男性たちには言いたい。そうでないと、死後マスコミの格好の餌食にされるだけだから。 次のページ 大坂なおみ記者会見が示唆する日本メディアの低俗さ 12次のページ Amazon 平尾昌晃の軌跡~エンターテイナーのすべて~ 関連記事 滝沢秀明“芸能界引退”、 「週刊女性」が報じたジュリー副社長との確執有働由美子アナ、独立後初番組の“相方”が降板! 身内のセクハラを報じないマスコミの忖度“独走状態”の「週刊女性」だけでしか読めない、泰葉の仰天近況ジャニーズ事務所のイメージアップ戦略から感じる、嵐“安売り”への危惧嵐・櫻井翔の破局で明らかになった、ジャニーズ“結婚の掟”の健在ぶり