[短期連載]天理教のツマ、「宗教合宿」2泊3日潜入記【第5話】

天理教「潜入」2泊3日、“私”の信心が「急激に冷めたワケ」――理想と“俗世”のはざまで

2018/08/08 21:00

”俗世”に還って、数日後

 後日、この3日間の出来事を、今回の担当編集であるAさんに話しました。天理教の人たちはみな清く笑顔で、本気の奉仕精神に溢れ、自己犠牲も厭わない、まことに素晴らしい人たちであったと。わたしも心豊かになったこともつけ加えると、Aさんはぽつりと言いました。

「なんか、『21エモン』(小学館)の、『幸福の星はパッピーだらけ』の回みたいですね……」

 藤子・F・不二雄先生による同マンガの「幸福〜」のあらすじは、こんな感じです。

 ある日、パッピー星という星に着陸した21エモン一行。星の住人はみな笑顔で、「幸福の守り神」とする人形のようなものを背負っている。でも実はその人形の正体は、住人に張り付き支配する、恐ろしい生物。その支配から逃れるためには、背負っている人間の首を切らねばならないのだ――。

「マジ、そうかも〜! ヤッベーめっちゃ怖い〜!」


 尋常じゃないほどの変わり身の早さで全力同意してしまった自分は、姉さん、やっぱり都会の淀み濁った水が似合っているようなのです。

(文・有屋町はる)

 

(隔週水曜日・次回は8月22日更新予定)
※次回は番外編を予定しています。


<「天理教のツマ、『宗教合宿』2泊3日潜入記」バックナンバー>


■(第1話)夫の実家は「天理教」!? 
■(第2話)「宗教都市」はディズニーランド!?
■(第3話)喜捨精神、奉仕の心、“宗教あるある”に翻弄された私
■(第4話)“天理教ド素人”の私が、たった2日で「仕上がった」!?

最終更新:2018/08/08 21:00
21エモン (1) (てんとう虫コミックス)
21エモンは名作なのよ