サイゾーウーマンカルチャー社会元職員語る「児童相談所」バッシング カルチャー 「児童相談所」とはどういった場所なのか? 元職員が語る「児童相談所」バッシング――目黒虐待死の事実は重い、それでも知ってもらいたいコト 2018/06/17 17:00 コラム社会 保護は最終手段、相談しやすい場であることを望む 繰り返しになりますが、元職員として何を一番伝えたいかというと、“児童相談所の職員たちは保護者と子どもの味方”ということ。職員は自らが至らないことは理解しつつも、目の届く範囲、手の届く範囲の保護者たち、子どもたちを全力で守ろうとしていることです。 もちろん、トラブルがあるからと必ず児童相談所に相談しなければならないわけではありません。ただ、「児童相談所に相談したら子どもと引き離されるんでしょ」と不安になり、児童相談所に相談することをためらうのだけはやめてほしいと願っています。 児童相談所には、育児を経験した年配の職員から、今まさに育児に奔走している若い職員、施設によっては補助職員として大学生がいるところもあり、少なくとも“相談相手”という面においては、バリエーション豊かな職員が揃っています。 “保護”というのはあくまで最終手段。基本的には保護者の、子どもの相談を親身になって聞くための施設です。児童相談所が世間に正しく理解され、保護者も子どもも、その関係者も気軽に相談できる空間になってほしいと、元職員である筆者は思います。 堀本一徳 福岡県在住。岡山理科大学で教育学を学び、卒業後は単身日本を飛び出し24カ国を放浪。旅中に見聞きしたことを伝えたいと思いライターとしてデビュー。ライターとして活動する傍ら、児童相談所や学童保育所、デザイン事務所などで勤務。現在はライター、デザイナー、カメラマン、コーダー、経営者と幅広い分野で活動中。得意ジャンルは旅行や教育、ビジネスなど。趣味は旅行に読書、写真に家事。 前のページ1234 最終更新:2018/06/17 17:00 Amazon 走れ! 児童相談所 発達障害、児童虐待、非行と向き合う、新人所員の成長物語 報道されない事実にも目を向けるべき 関連記事 「認知症でなくとも性格は変わる」高齢ドライバーの免許返納問題、家族の説得が難航するワケ【新潟・女児殺害事件】小林遼容疑者は「優しくていい子」――医師に聞く“小児性愛者の素顔”ナンパセミナーの恐るべき実態――酩酊女性に乱暴容疑事件、「ナンパ塾」代表が怒りの訴え!!「連絡帳の自作」を保護者に指示――“時代錯誤”な小学校と“よき母になりたい”親はなぜすれ違う?大阪・女性監禁事件の現場“ヤミ民泊”の実態――「9割が違法」「宿泊者が誰かわからない」 次の記事 内野聖陽の唐突な決め台詞に困惑 >