サイゾーウーマンカルチャー社会新潟・女児殺害事件を医師に聞く カルチャー インタビュー 【新潟・女児殺害事件】小林遼容疑者は「優しくていい子」――医師に聞く“小児性愛者の素顔” 2018/05/19 17:00 インタビュー社会 Photo by ajari from flickr 5月7日、新潟市西区青山水道のJR越後線の線路上で、小学2年生の大桃珠生さんの遺体が見つかった事件で、同14日夜、同市内の電気設備工事会社に勤める会社員・小林遼容疑者が死体遺棄と損壊の疑いで逮捕された。小林容疑者は、殺害についても関与を認めており、「車の事故で(珠生さんに)ぶつかった。泣き出したのでパニックになり、車に乗せて首を絞めた」と供述している。 小林容疑者は、今年1月、山形県内のホテルで女子中学生にわいせつな行為をしていたと報じられているほか、4月にも、車で同じ女子中学生を連れ回したとして、県青少年健全育成条例違反容疑で書類送検されていたとのこと。小林容疑者自身は、今回の事件について明確な動機を自供していないものの、こうした背景から、各メディアは「彼は小児性愛者で、珠生さんを性的動機で連れ去ったのではないか」と見る向きが強い。捜査本部も、幼い女児が被害に遭っていることなどから、捜査当初より、「いたずらなどの目的の可能性を視野に入れて捜査を開始していた」と伝えられている。 そんな中、報道で盛んに取り上げられているのが、小林容疑者の“人柄”についてである。近所の住民からは「疑いをかけられるような子じゃない。優しくていい子」「高校生の時に回覧板を持って来てくれたりしたが、感じのいい子だった」、また勤務先の会社社長からは「コミュニケーション能力は高いです。指示するとちゃんと仕事はこなしてくれる」といった声が出ているとのこと。 一方で、小林容疑者と幼稚園から中学校まで一緒だった幼なじみの男性は、「小学校の時は結構周りとも仲良くしていたけど、中学校に入ってから今の言葉で言うと『陰キャラ』っていうのか」と語り、中学時代の小林容疑者が、小学校低学年の子どもと楽しそうに遊んでいたとも証言。 一般的に小児性愛者という言葉から連想される性格は、「コミュニケーション能力が低い」「社会生活を円滑に送ることができない」といった特徴で、事実ネット上にも、そういったイメージを抱いている人が散見されるが、どうやらこれら特徴と小林容疑者の人物像はかけ離れているようだ。そこで今回、性障害専門医療センター SOMECの代表理事である、精神科医・福井裕輝氏に取材を申し込み、お話を伺うことに。これまで、性犯罪加害者の治療に尽力してきた福井氏に、小児性愛者をめぐる世間の先入観と誤解について聞いた。 次のページ 「社会的能力が劣っている」というイメージは誤解 123次のページ Amazon ストーカー病―歪んだ妄想の暴走は止まらない― 関連記事 ナンパセミナーの恐るべき実態――酩酊女性に乱暴容疑事件、「ナンパ塾」代表が怒りの訴え!!別れさせ屋が「水難偽装・妻殺害事件」を考察――保険金殺人報道に「不倫相手の女性気になる」神戸の近隣トラブル「砂かけババア」が逮捕! それでも「解決は難しい理由」を弁護士が解説大阪・女性監禁事件の現場“ヤミ民泊”の実態――「9割が違法」「宿泊者が誰かわからない」あまちゃんヤクザが語る、1回潜って何百万円の「東北アワビ密漁」の実態