サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「GINGER」読者の好みの男に募る疑問 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」6月号 「GINGER」妄想デート企画に黒猫チェルシー登場、アラサー読者の“男の趣味”に募る疑問 2018/05/22 22:45 GINGER女性誌レビュー 「GINGER」(幻冬舎)2018年6月号 「GINGER」(幻冬舎)6月号は、佐々木希が初めての表紙を飾っています。現在放送中のドラマ『デイジー・ラック』(NHK)の好演が話題で、結婚・妊娠と公私共に充実している佐々木。巻頭インタビューの口ぶりも穏やかで、幸せな様子が伝わってきます。ちなみに今号では「世界のワタベが教えてくれた!『外ご飯上手』になるヒント」という見開きの企画で、佐々木の夫であるアンジャッシュ・渡部建もさりげなく登場しているのですが、互いに特にそのことには触れておらず……もしかしてバーター!? それでは中身をチェックしていきましょう~。 <トピックス> ◎コレが正解! 大人のお出かけコーデ集 ◎憧れのキャンプLIFE ◎あのイケメンと妄想デート(ハート) #彼とお出かけ ゆるふわ格言に恋愛ポエム……「GINGER」の揺り戻し現象 強気に攻めた前号の靴特集から一転、6月号の特集テーマは「明日どこ行く? 何をする?」というゆるふわ色全開の特集がメインです。案の定、冒頭に「外で見つけた小さな幸せ」という著名人たちによる雰囲気格言紹介コーナーがありました。「深夜の東京は、まだまだキラキラしてて面白い」(作家・LiLy)「季節の草花を愛でながら、お話をするひとときが心地いい」(フリーアナウンサー・田中みな実)「ふとした瞬間、社会の優しさに気付ける」(お笑い芸人・田村淳)……最後にはナント! 幻冬舎総括編集長・舘野晴彦氏から「億劫がらず、街に出よう!それが最も手っ取り早く、人生を豊かにするコツだから」というメッセージが掲載されていました。 さらにページをめくると、特集テーマに合わせた「コレが正解! 大人のお出かけコーデ集」が始まります。「デート服」「アウトドアカジュアル」「パーティースタイル」と3つのシーンに分けてコーディネートが紹介されているのですが、気になったのは「デート服」です。これまで、恋愛企画が極端に少ないためか、ファッションページにおいても「デート服」が紹介されることがほとんどなかった「GINGER」で、「仕事帰りのデート服」どころか、まさかの「カップルコーデ」が登場するとは驚きました。 「向こうから走ってくる彼に思わず笑みがこぼれる(ハート)」「約束の時間には少し早いけれど、いつもの場所で待つのも私にとっては幸せな時間。」「女性のおしゃれにはちょっぴりうとい彼だけど、今日のために選んだスカート、気付いてくれるかな?」といった女性誌ではお馴染みの恋愛ポエム風のコピーも「GINGER」で見るのはかなり稀では!? 「いつも忙しい彼と会社帰りに久しぶりのデート」という一文があるので、もしかすると彼氏がめっちゃ激務なせいで、これまで誌面に登場しなかっただけなのかも……? 前々号、前号と続いた、やり過ぎなほどにボリューミーだったファッション企画は、ちょっとした上等志向なアイテムも、堅実なコスパ路線のアイテムもどちらも紹介されており、「理想も現実もどっちもほしい!」といったアラサー女子たちの欲望に、大いに応えていたかと思います。しかし、ここにきてゆるふわ企画とは、この振れ幅よ……!! 何度か「GINGER」のこの揺り戻し現象には遭遇しているので、もう慣れたと言えば慣れましたけどね。 次のページ 「GINGER」女子をたぶらかす「憧れのキャンプ」特集 123次のページ Amazon GINGER(ジンジャー) 2018年 06 月号 [雑誌] 関連記事 「GINGER」怒涛の300足越え靴特集!! 「LDK」化する誌面に見るアラサー読者の自意識セックスではなく健康のため! 突然の“膣マッサージ”提唱に見る「GINGER」の特性「GINGER」小物特集でハイブランド連発も……アラサー女子の“情緒不安定さ”が垣間見えるワケ「GINGER」、“女が惚れる女”のファッションで大迷走!? 「もはや仮装」のトホホな展開に「1人映画は恥ずかしい」炎上を経て……「GINGER」女子の“自意識過剰”が大暴走!!