サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」超高齢社会を象徴する「女性自身」 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第413回】 小室哲哉、西城秀樹、坂口憲二……超高齢社会を象徴する“病気ネタ”満載の「女性自身」 2018/05/22 21:00 小室哲哉女性週刊誌ぶった斬り!不倫 「女性自身」6月5日号(光文社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 本日発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の表紙がかぶっている。明日デビューするジャニーズのKing & Prince。新聞社系老舗週刊誌の現在の失墜、気概のなさを感じるようで悲しかった。 第413回(5/17〜5/22発売号より) 1位「小室哲哉最後の告白! 『左耳は聴力ゼロに…僕にとって音楽は苦痛だった』」(「女性自身」6月5日号) 2位「川谷絵音 元カノのお友達モデルと連夜の“時間差”お泊まり愛」(「週刊女性」6月5日号) 3位「南果歩 “サレ妻”が手にする不貞の対価」(「週刊女性」6月5日号) 小室哲哉が「女性自身」の直撃取材に引退宣言後初めて応じている。突発性難聴の悪化で“音”から逃れるため入院していたという小室だが、5月中旬に退院し、帰宅途中での「自身」直撃に対して、“これが最後の取材”として現在の心境や今後のこと、そして妻KEIKOについて語ったのだ。 その内容は体調が思わしくないこと、“不倫”と報道された看護師女性とは現在でも治療での付き合いがあること、KEIKOとは音楽で結びついてきたが、自分の難聴も含めてそれが難しくなった苦悩、そして引退の撤回はないこと、などなど。 それは苦渋に満ちたものだ。自分の病に妻の介護、そして音楽家という仕事の喪失。90年代、飛ぶ鳥を落とす勢いだった超売れっ子プロデューサーの光と影を思わずにはいられないが、今週の「自身」は、この小室の記事に代表されるように、心が苦しくなる記事のオンパレードだ。 ほかにも享年63という西城秀樹の早すぎる死、42歳である坂口憲二の闘病リハビリ生活、元SKE48で25歳という若さながら乳がん手術を受けた矢方美紀のインタビュー、さらにはがん保険をどう利用するかの紹介記事、そして広告も高齢者向けのサプリなどてんこ盛り。 超高齢社会といわれる昨今、ネットの普及などで紙媒体読者もますます高齢化していき、それが誌面にもますます反映される。病気ネタが多くて、なんだかため息さえつきたくなった。ちなみにもう1つ。辻仁成の連載コラム「ムスコ飯」でも、辻が突発性難聴を告白。自分が来年60歳になること、まだ10代の息子の将来について「もうしばらく、なんとか息子のそばに置いてください」と神頼みするほどに思いを馳せていた。つらい。ハァァ〜。 次のページ ゲスの極み乙女。川谷絵音の熱愛発覚 12次のページ Amazon TETSUYA KOMURO ARCHIVES"T"(AL4枚組) 関連記事 嵐がギャラ値引きでピンチヒッター!? 女性週刊誌が取り上げるTOKIO「山口達也問題」の影響ジャニーズ事務所を契約解除となったTOKIO山口達也の“甘さ”を指摘する「週刊女性」渋谷すばるの関ジャニ∞脱退とジャニーズ事務所退所をバッシングする「女性セブン」嵐・二宮和也、女子アナとの“真剣交際続行”を「女性セブン」が歓迎ムードで報じる理由愛人にのめり込む「ビートたけし」を諌められる、唯一の存在とは