サイゾーウーマンカルチャー社会学校からの依頼に混乱する保護者たち カルチャー 保護者と学校はどう歩み寄る? 「連絡帳の自作」を保護者に指示――“時代錯誤”な小学校と“よき母になりたい”親はなぜすれ違う? 2018/04/29 19:00 インタビュー社会 「明日、図工で使うペットボトルを持ってきて」で混乱する保護者 学校からの依頼が、保護者の許容範囲を超えてしまう――それは、今回の連絡帳の一件に限ったことではなく、全国各地で見られる現象のようだ。 「(連絡帳の話を知って)脱力してしまいましたね。『いつの時代の話かな?』と思って、あらためて確認して、『あ、やっぱり今年の話なんだ』って(笑)」と語るのは、『PTAをけっこうラクにたのしくする本』『PTAがやっぱりコワい人のための本』(ともに太郎次郎社エディタス)などの著者であるジャーナリストの大塚玲子氏。保護者が学校側からの依頼に慌てふためいてしまうという事例を、次のように解説してくれた。 「例えば、算数セットの数え棒(数を数える学習や、図形作り、長さ比べ、立体図形作りなどに用いられる棒。数十本~100本で1セットとなっている)への名前つけ。ものすごく小さな細長い専用のシールがあって、それにペンで名前を書いて一本一本に貼るという作業で、実際に私もやったんですが、途中で『何なんだろう、これは……』と、ぼう然としてしまいました。Twitterなどを見ていると、同じく数え棒への名前つけに苦労されている方をよく見かけますね。もちろん、名前が書いてあった方が、もし失くしても持ち主の元に戻ってきやすいというのはわかるんですが、それにしても数え棒は名前を貼るのに不向きだと思うんです」 ほかにも、「明日の図工で使うからと、“2Lのペットボトル”や“粘土”“牛乳パック”などを突然持ってきてくださいといわれ、苦労する保護者もいる」そうで、「私も仕事から疲れて帰って来て、夜、泣きながら紙粘土を買いに出たことがあります(笑)」とのこと。 「そのときのお母さんは、『何なの学校!?』『何なの子ども!?』という心境なのでは。学校は、2~3日前に伝えていたのに、子どもが忘れていた場合もあるかもしれませんしね。正直、低学年だったら、ちゃんと親に伝えられない場合もあるので、『1週間前までにはにお便りで教えてもらわないと対応できない』という保護者は多いような気がします。あと、平日日中に保護者会や参観日が設定され、『仕事が休めない!』と困り果てる保護者も多いのではないでしょうか」 次のページ 保護者にも先生にも責任がある 前のページ123次のページ Amazon 木製 計算おもちゃ 数字スティック カウント玩具 算数棒 数え棒 数学パズル 知育 知恵 学前教育玩具 幼児 子供 小学生用 誕生日のプレゼント 出産祝い 贈り物 (1) 関連記事 「受験校を勝手に決めた」母と「逆らわない」娘――不合格連発の中学受験で起きた“非常事態”私立中の懇談会で「こんな偏差値の低い学校に」と泣く母――中学受験での不合格は“負け”なのか?「介護舐めるな」と批判噴出――“訪問介護をボランティアに”財務省の提案に、現場の本音は?女子就活生は「パンツではなくスカート」に異論の渦! 大学が指導する理由は“女性らしさ”?吉本興業の新入社員「お前呼ばわり」で退職――悪いのはパワハラ上司? “豆腐メンタル”の新人?