サイゾーウーマンカルチャーインタビュー「ジャニヲタリカちゃん」制作者に直撃! カルチャー 「ジャニヲタリカちゃん」生みの親に直撃! “ジャニヲタリカちゃん”なぜ生まれた? 制作者が語る、「ジャニファン」の特異性 2018/04/01 21:00 ジャニーズインタビュー リカちゃん人形にジャニヲタ(ジャニーズオタク)の格好をさせているTwitterアカウントをご存じだろうか? ジャニーズファンならば、一度は見たことがあるような場面を切り取り、「ジャニヲタリカちゃん」として再現。その完成度の高さは、ジャニーズファンのみならず、ネットユーザーからも称賛されている。今回は、ご自身もジャニーズ好きというジャニヲタリカちゃんの生みの親・みづきさんに、制作裏話を聞いた。 ジャニヲタにしかわからないリカちゃん遊び「少クラ曲終わりの客席」 pic.twitter.com/bUCOQR2k3X — みづき (@hxxxxxm) 2017年9月14日 ――まずは、みづきさんのジャニーズファン歴についてうかがいたいと思います。いつ頃から、何がきっかけで好きになったんですか? みづきさん(以下、みづき) 私、ファン歴はスゴく短くて、まだ3~4年ぐらいです。今年30歳になるんですが、初めてジャニーズのステージを見たのが25歳で、ファンになったのは26歳の時でした。きっかけは、帝国劇場で見た『JOHNNYS’ World -ジャニーズ・ワールド-』(以下、『ジャニワ』)で、エンターテイメントの“圧”を受けたことですかね。2012年の初演を観劇する機会があったんですが、その時は“大人の社会科見学”みたいな感じで。「ジャニーズ見たことないから行こう」ぐらいの気持ちだったんです。当時は、Hey!Say!JUMPだと山田涼介くんしか知らないような状態でした。 ――『ジャニワ』を見て誰かにハマったんですか? みづき その時から、今も一番好きなのは、A.B.C-Zの河合郁人くんです。一緒に舞台を見に行ったのは、同い年のSexy Zoneファンの女の子だったんで、いろいろ事細かにレクチャーを受けました。 ――その前まで、特定のアイドルを好きになったりは? みづき ジャニーズは、中高生の時を含めて全然興味がありませんでした。社会人になってから、AKB48、ももいろクローバーZといった女性アイドルを好きになったんですけど。『ジャニワ』で直に洗練を受けました。「何なんだろう、この世界は!」みたいな。とりあえずストーリーの意味はわからないけど……って。戸惑いが先に来ました(笑)。その『ジャニワ』を機に河合くんを好きになって、徐々にいろんなタレントさんを覚えていったんです。 ――舞台からジャニーズの世界に惹き込まれたとなると、A.B.C-Zをはじめとする“舞台班”が好きなんですか? みづき 舞台班も好きですし、コンサートよりも落ち着いて見れる舞台の方が、気持ち的にラクなんです。コンサートでの、10代の女の子の熱狂的な圧とかに、毎回びっくりしてしまうので。ジャニコンは「怖い」っていうイメージを持っているのかもしれません。トラウマがあるわけではないんですが、初めて行ったコンサートが、Sexy Zoneだったんです。そしたら、お客さんが10代ばっかりで。それと今まで、自分が参加していたAKB48やももクロのコンサートって、あまりうちわを持つ習慣がなかったので、ビックリしました。 ――あぁ~、なるほど。言われてみれば、女性アイドルのコンサートでうちわを持つイメージってないですね。 みづき なおかつ、女の子に対しては、比較的に“健全な応援”を是とする雰囲気だったので。それが、ジャニヲタの場合は「スゴい性的な応援をするんだな」と、驚いて。 ――性的な応援(笑)。「ジャニヲタリカちゃん」の中にも、「あせ(汗)かけて」と書いたうちわを持っている子がいましたよね。 みづき あれは、実際にあのうちわを目撃したんです。初参加したセクゾコンで、「ジャニヲタ恐ろしい……」って思ったぐらいに、スゴく印象強くて。「あせかけて」「今日のパンツ何色?」みたいなうちわを、ももクロのライブで持ってたら、出入り禁止だなって。衝撃を受けたので、ジャニヲタリカちゃんでもそのうちわを作りました(笑)。だから、『滝沢歌舞伎』でタッキー&翼の滝沢秀明がフライングしながら客席に汗をかける“滝汁”のファンサービスは、ちょっとビックリしました。 ――ジャニヲタ歴が短いということもあって、ファンの言動を客観的に見られるんですね。 みづき 女子ドル文化からジャニーズに入っただけに、衝撃度は大きかったです。私がファンだったのは、ももクロとかメジャーなアイドルの子たちだったので、いわゆる“ガチ恋”している人が少ないんですよ。一方で、ジャニーズの場合はファンがこれだけ多い上に、「タレントに見られたい」という意識を持っている人がたくさんいる。昨年末の『カウコン』(『ジャニーズカウントダウンコンサート』)で、ジャニーズWESTファンの子が隣にいたんですけど、ずっと「見て!」と叫んでいて。それだけ「見られたい」という欲があるのは驚きました。たまたま、そういう子が隣にいただけかもしれないですけど。 ――そういう人は、ももクロの現場にはいないんですか? みづき AKBを追いかけていた時も、いなくはなかったんですが……。握手会という確実なチャンスもありますし、わざわざコンサートでも最前列にいて、アイドルに“見てもらえるかどうか”を重要視するファンは、少ないのかもしれません。地下アイドルを含めた女子ドルのファンの間で、「推しに見られたいと思ったら厄介の始まり」という、有名な格言があるんです。ジャニーズファンは、メジャーデビューしている規模のアイドルに向かって、そんな性的な言葉を明確に投げかけるって、単純にスゴいなと。「自分の好きなタレントに好かれたい、見られたい、目立ちたい」みたいな。しかもその声援に応えてくれちゃうアイドルもいるので、良くも悪くも夢がありますよね(笑)。 次のページ 姫カットのリカちゃんを見て、「玉森裕太ファン」と思った 12345次のページ Amazon リカちゃん ドレス LW-16 ハッピーサマーセット 関連記事 「ジャニーズは伝統芸能」ジャニオタが生きる、ジャニーズという“社交界”の快楽ジャニーズファン歴36年「SMAPは命の次に大切なもの。嵐には違和感」【SMAPロス取材】ファン歴25年超「嵐を見るのは不快。ジャニーズ事務所潰れないかな」【SMAPロス取材】【元Jr.独占手記】初体験の相手は、ファンのお姉さん。ジャニーズとつながるのは「簡単」!【元Jr.独占手記】ジャニーズの「BL営業」舞台裏――本当は仲が悪かったコンビとは?