サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「GINGER」に突然現れた「膣」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」4月号 セックスではなく健康のため! 突然の“膣マッサージ”提唱に見る「GINGER」の特性 2018/03/26 22:00 女性誌レビュー 初めて登場した「膣」という単語 続いて「美肌も健康も『免疫力』がすべて」を見ていきましょう。「冷え性」「むくみ」「便秘」「肌荒れ」「太りやすい」「疲れやすい」……など、アラサー女子なら思い当たる節のある体調不良の数々。「松倉 HEBE DAIKANYAMA」院長の貴子先生と、植物療法士・森田敦子さんは、これらの原因について「加齢」「ストレスによる自律神経の乱れ」「睡眠不足」「偏った食事」「生活習慣の乱れ」「筋肉量や基礎代謝の低下」等が引き起こす「免疫力」の低下だと言い、最終的には「生活習慣病やガン」につながると警鐘を鳴らします。パステルピンクの可愛らしいページデザインとのギャップがすごい! そこで「免疫力」を安定させるために、「就寝前のパソコンやスマホを控えるなどして睡眠の質をよくする」「ウォーキングや筋トレなど適度な運動を心がける」「食事に味噌や醤油などの発酵食品を取り入れる」「ヨガや半身浴で血流をよくして体を温める」等、ごく当たり前のまっとうなアドバイスがされています。 その中で気になったのは森田さんの「免疫力=粘液力」という提言。「女性は『膣液』にもっと目を向けるべき」「膣液が枯れると、生殖器以外の病気にもかかりやすくなる」「膣の粘液力を高めるのも女子のたしなみ」とし、「専用オイルでマッサージし、膣粘膜を潤すケアを」と、自身が開発に携わった膣周り専用マッサージオイルをさりげなく紹介しています。恋愛企画に乏しく、当然セックス特集が組まれたことのない「GINGER」に、まさかこんな形で「膣」という単語が登場するとは思いもよりませんでした。真面目な「GINGER」女子なら記事を鵜呑みにして、夜な夜な膣マッサージに励んでしまう可能性も否めません。 漠然としていた「育てる」をテーマにした語り 最後に見ていくのは巻末連載「GINGER読者サポーター9000人のセキララVOICE」です。今月のテーマは「『育てる』って楽しい!」です。「あなたは今、何かを育てていますか?」というざっくりした質問に「YES」と答えたのは約7割。その内訳を見てみると、「2歳の子供」「パクチー」「多肉植物」「ハーブ」「自家製キムチ」「猫」「インコ」……と、当然のことながら回答はカオス状態に。しかし皆、何かを「育てる」過程において、「結果を急がず見守ること」「いいことも悪いことも受け入れる広い心」が大事だと学び、最終的には「自分自身が成長できた」という意見でまとまっていました。中には「人はひとりで生きられないと実感」した人まで。過去に特集されていた「結婚相手に求める条件」や「職場の人間関係」などと比べて、回答のほとんどがポジティブな内容だったことも特徴的です。 これまで、「自分がどうしたいのかわからない」「自分が他人にこう見られたい」といった側面が強めだった「GINGER」女子たちに、実はこんなに愛情深く他者へ興味を向ける余裕があったのか! と、ほっこりした気持ちになるアンケート企画でした。 (橘まり子) 前のページ12 最終更新:2018/03/26 22:00 Amazon GINGER(ジンジャー) 2018年 04 月号 [雑誌] 「膣液が枯れる」というパワーワード 関連記事 「GINGER」小物特集でハイブランド連発も……アラサー女子の“情緒不安定さ”が垣間見えるワケ「GINGER」、“女が惚れる女”のファッションで大迷走!? 「もはや仮装」のトホホな展開に「1人映画は恥ずかしい」炎上を経て……「GINGER」女子の“自意識過剰”が大暴走!!男の“体目当て”をまったく見抜けない!? 「GINGER」アラサー向け片想い企画が「中学生レベル」田中みな実の“アラサー独女自虐”が浮き彫りにする、「GINGER」女子の生きづらさ 次の記事 嵐・二宮、ファンの妄想に「怖い」 >