「空気を読むを科学する研究所」代表取締役・清水建二さんインタビュー

木村拓哉の舌ペロ、浜崎あゆみのアヒル口――自撮りの“表情”から、タレントの深層心理を読む!!

2018/03/13 11:30

竹内涼真のハの字眉は「普通はできない悲しみの表現」

 上目遣いの自撮り写真が、ファンの間で「あざとかわいい」といわれている竹内。清水さんが一番に注目したのは、困り顔に見える“ハの字眉”だ。

「表情を作る筋肉の中には、自分の意思でコントロールできない部分もあります。眉はその代表格で、悲しみや困惑を表現する“ハの字眉”は、トレーニングでもしない限り意図的にできるものではありません。それができる竹内さんはすごい!!」と、大絶賛。

 海外の犯罪捜査では、行方不明になった我が子の情報提供を呼び掛ける両親の“眉の動き”を見て、親が子を殺害した可能性を読み取るケースもあるという。それくらい、人は感情が伴わないと“ハの字眉”にはならないそうだ。


 さらに、竹内が得意とする上目遣いは、「自分より体の大きい相手の顔を見上げるときに自然と生じる仕種で、子どもが大人に対して、あるいは、女性が男性に対してすることが多くなる表情です。そのため、された側は相手を自分より小さく弱い存在と認識します」。悲しみを表すハの字眉と、弱々しい印象を与える上目遣いが合わさった竹内の表情は、相手に「助けたい!」「守ってあげたい!」との思いを抱かせて、母性本能をくすぐるそうだ。「この表情に、唇を尖らせる仕種を合わせると、いたずらっ子のような印象も加わって、さらに女性を虜にできるでしょう」とのアドバイスまでいただいた。

 なお、このような表情をSNSで発信する男性タレントの心理としては、「普段の役柄とのギャップ萌えを狙っているか、役柄やイメージから、自分の演じるべきキャラクターをわきまえて演出していることも考えられます。ただ、本当に素の自分を表現している人もいるでしょうけどね(笑)」と言うから、見る側の妄想は広がるばかりだ。

「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く