仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

岡田准一との不倫騒動、高岡奏輔との離婚でもダメージなし――“少女ビッチ”宮崎あおいの凄さ

2017/12/28 21:00

少女ビッチは自分を少女的に見せるプロ

 高岡は結婚早々、「女性セブン」(小学館)にグラビアアイドルの家に泊まる姿が報じられるなど、相変わらずダメ男で、対する宮崎は大河ドラマ『篤姫』(NHK)で主役を張るなど、女優として確実に成長していく(ここで、夫の巻き沿いを食って落ちぶれないところが、少女ビッチのすごい部分である)。離婚がウワサされるようになった頃、「週刊文春」(文藝春秋社)が、宮崎と岡田の不倫を高岡が知ってしまい、直接対決したと報じたが、ジャニーズ事務所への忖度が働いて、後追いするマスコミはいなかったように記憶している。

 そんな岡田と宮崎の結婚について、12月24日放送の『上沼・高田のクギズケ!』(関西テレビ)では、司会の上沼恵美子が「うまくいかない」と予想。その根拠を「女優さんはオトコだから」と説明した。上沼の言う“オトコ”とは、自分中心とか、周囲が自分に合わせてくれるのが当然というスター気質のことを指していると思われるが、少女ビッチは自分を少女的に見せるプロだから、その点は心配ないだろう。

 宮崎は刺繍が好きだと『あさイチ』(NHK)で明かしていた。これまた少女っぽくて視聴者受けがよい上に、芸能人としていい趣味といえる。刺繍など、縫物は無心になれて精神の安定に良いとされ、セラピー的な効果が期待できるとされているのだ。

 ヒマな時間があるとスマホに手を伸ばす人は多いと思われるが、芸能人の場合、SNSを見ていい気分になることはあまりないだろう。やってもいいことはないとわかりつつ、その悪癖を断ち切れないのは、ほかにやることがないから。刺繍のように場所を選ばず、没頭できる趣味を持つことで、スマホに手を伸ばすことも減って、自分のメンタルを安定させることができるのではないだろうか。

 SNSをやらず(もしくはやったとしても、匂わせたりおかしな言動を取らず)、メンタルを安定させ、仕事で結果を出す。ひいてはあのジャニーズ事務所の結婚を認めさせる。簡単なようで、なかなかできることではない。やはり、少女ビッチは最強と思えて仕方ないのである。


仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2018/01/04 13:02
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綾子、アンタはまだまだ甘かったってことよ