サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「GINGER」片想い企画が中学生みたい? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」12月号 男の“体目当て”をまったく見抜けない!? 「GINGER」アラサー向け片想い企画が「中学生レベル」 2017/11/25 22:00 GINGER女性誌レビュー 「GINGER」2017年12月号(幻冬舎) 「GINGER」(幻冬舎)12月号の付録は「IENA 大人の秋色ネイル4色セット」です。この秋冬にピッタリな「くすみベージュ」「くすみネイビー」「カーキ」「ボルドー」の大人色はネット上でも好評。さすが実益性という点においては右に出るものはない「GINGER」。こと付録に関しては毎回ハズレなしです! しかし本誌は相変わらず迷走続き……というか、毎号雑誌のコンセプトが変わりすぎて、パッと見では同じ雑誌とは思えません。固定読者がいるのかどうかも不安になってくる今日この頃です。 <トピックス> ◎恋もおしゃれも人生も! 最近、ドキドキしてますか? ◎LINEでドキドキする方法 ◎美容資産の蓄え方 ■突然のゆるふわフレーズで「ときめき」のリハビリ!? 「GINGER」12月号のメイン特集は「恋もおしゃれも人生も! 最近、ドキドキしてますか?」。まず冒頭には、「本当に手に入れるべきものは、理屈なしに心が動く」「リップひとつで、女は生まれ変われる」「新しい私を楽しもう」といったふんわりポエムに、視線の定まらない柔らかな表情を浮かべた桐谷美玲の雰囲気写真で繰り広げられる“日常の小さな冒険”がテーマの着回しストーリーが登場しています。これまでの「GINGER」に見られた、文字情報びっしりで、所狭しと具体的なコーディネート写真が配置された、教科書のようなファッションページとは一転、まるでオシャレな写真集のようです。 続く「大人が恋する冒険アイテム」では、なんと「着回し、コスパ、好感度……気づけば最近、頭で考えるファッションばかりに囚われていませんか? 今一度おしゃれの楽しさを取り戻すためには、ダイレクトに心を刺激する“冒険アイテム”が必要です!」と、これまでのリアル路線を一蹴。「キラキラとフワフワに心ときめく」「愛するモノに囲まれて、毎日満たされた気分に(ハート)」「女子は永遠にKawaiiものが好き(ハート)」といった、ゆるふわフレーズで彩られています。確かに可愛い誌面に気分は高まりますが、一体どうした「GINGER」!? さらに、レギュラーモデルの山田優ほか、ファッション通がひと目ボレ商品を紹介する「あの人をトリコにした名品リスト」、前田敦子やAAAの宇野実彩子など「GINGER」世代のタレントが趣味について語る「〇〇マニアなあなたを今、ときめかせているモノって何ですか?」といった企画でも、自分の直観や「好き」という気持ちを大事にしようと言っています。さらに、普段は男っ気ゼロ雑誌のくせに、瑛太、井浦新、菅田将暉、竹内涼真、賀来健人、そして嵐の二宮和也まで、ここぞとばかりに男性芸能人を投入しているのは、恋愛が苦手な「GINGER」女子に、まずは「ときめき」という感情そのものを思い出してもらおうという意図なのかもしれません……って、リハビリかよ! [button_more text=’中学生レベルの片想い必勝テクニック!’ 123次のページ Amazon GINGER(ジンジャー) 2017年12月号 関連記事 田中みな実の“アラサー独女自虐”が浮き彫りにする、「GINGER」女子の生きづらさ“ルブタン特集”で読者をマウンティング!? 「GINGER」の突然変異に募る不安「GINGER」が自己啓発雑誌に!? 全編“愛”というテーマのインタビューで読者を説教!!「裸になれる女」特集に見る「GINGER」女子の欲望の裏――「ありのまま」「自然体」への畏怖「GINGER」にとって男は“いいね!”要員? 「あこがれられたい」という燃え盛る欲望