サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「GINGER」片想い企画が中学生みたい? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」12月号 男の“体目当て”をまったく見抜けない!? 「GINGER」アラサー向け片想い企画が「中学生レベル」 2017/11/25 22:00 GINGER女性誌レビュー 次は「LINEでドキドキする方法」をチェックしていきましょう。「もっと胸キュン(ハート)したいから!」と少女漫画のようなキャッチコピーが付いてはいるものの、「アラサーが知っておくべきLINEの心得」など具体的なHow to形式となっており、ここではリアル路線が健在のよう。恋愛学(と政治学)を専門とする早稲田大学の森川友義教授と、最近では恋活アプリ「with」の監修も手掛けるなど活動の幅を広げているメンタリストのDaigoという、どことなくキナ臭さ漂う2人が、LINEテクニックを教えてくれます。 気になるその内容とは、Yes/No以外の答えを引き出せる「オープンクエスチョンをマスターしよう」、通勤中や帰宅途中を狙って「メッセージは9時or19時に送れ!」、「連絡は男性よりちょっと少なくしてドキドキさせる!」といった、どこかで聞いたことのあるものばかり。内容が薄いどころか、もういい大人なんだから、そんなこと教えられなくてもわかるわ! と言いたくなるようなレベルのアドバイスが並んでいます。「片想いドキドキ必勝テクニック」というネーミングも、ティーン向け雑誌ならともかく、アラサーの「GINGER」女子を小バカにしているとしか思えないのですが……。 しかし、続く「男ゴコロを探れ!実録LINE講座」では、もしかすると「GINGER」女子って、恋愛偏差値が中学生レベルなのかも……と思わざるを得ない読者の実例が続出します。例えば「エンジニアで忙しい彼からの未読スルー・既読スルーがつらい」というお悩み。実際のLINE画面を見てみると、「おはよう!」「元気?」「お疲れさま!」「明日から連休だね!」「今日何してるの?」と、彼からの返事もないのに怒涛のLINE攻撃を仕掛けてるんです。さらに、「今日の夜飲みに行けたりする?」というメッセージに「今日は無理かな!ごめんね!」と返事が来ているにもかかわらず、翌日からまたLINE攻撃をする始末。講師陣から、「仕事中に何度も送られるとめんどくさいと思われるのでやめましょう」(Daigo)「返信がこないなら、基本的には待ちが正解! 女たるもの追いかけてはいけません」(森川教授)と忠告されていますが、「女たるもの」というか、人として怖い!! お次は「友人に紹介された男性(体の関係あり)。他愛もない会話で盛り上がっていたのに、突然ふっと3週間の音信不通。その後いきなり連絡してきたけれど、一体何!?」というお悩み。実際のLINE画面を見てみると、読者発信のメッセージにはハートマークや「♪」など好意を感じさせる絵文字が満載なのに対し、彼からの返信は「そうなんだー」と一言のみでテンション低め。3週間後の返信に至っては「無視(?)しちゃってました!ごめん」って、どう考えても脈無し&体目的としか思えません。そのほかにも「デート後にLINEが来なくなった」「気になる彼にどうLINEしていいかわからず、とりあえず天気の話題や無意味なスタンプを送ってしまう」など、別の意味で「ドキドキ」してしまう案件が続出。これが本当に「実録」なのだとしたら、「LINEの心得」とか「片想い必勝テクニック」とか言う前に、根本的なコミュニケーション方法から見直した方がいいかもしれません……。 次のページ 「GINGER」女子の目標は年齢不詳美女? 前のページ123次のページ Amazon GINGER(ジンジャー) 2017年12月号 関連記事 田中みな実の“アラサー独女自虐”が浮き彫りにする、「GINGER」女子の生きづらさ“ルブタン特集”で読者をマウンティング!? 「GINGER」の突然変異に募る不安「GINGER」が自己啓発雑誌に!? 全編“愛”というテーマのインタビューで読者を説教!!「裸になれる女」特集に見る「GINGER」女子の欲望の裏――「ありのまま」「自然体」への畏怖「GINGER」にとって男は“いいね!”要員? 「あこがれられたい」という燃え盛る欲望