[女性誌速攻レビュー]「Domani」12月号

神崎恵「夕飯は3パターン&つくり置きNG」、「Domani」料理企画のさじ加減が絶妙すぎ!

2017/11/12 19:00

神崎恵のさじ加減がパーフェクトすぎ問題

 「ファッションページ初登場!高島彩さん、働く⇔ママの私服スタイル」なんて企画も見てみましょう。ただ、「私服スタイル」と言いながらも「私物」は、ちらりと写る「リング」数点と「バック」数点だけ。私物アイテムがいっぱいだった根本さんのページとのギャップがすごい! また、6コーディネート中、仕事が絡むのは2コーディネートで、ほか4つは子どもとの公園、家族での食事、行楽、ひとり時間といったもの。う〜んと、一体何を伝えたいんだい? 連載コラムに続いての「子ども」「子ども」の連呼でおなかいっぱいです。テーマが「働く⇔ママ」だからしょうがないのでしょうけど、この企画で高島さんを起用する理由が見えません。私物アイテムもないし。もしかして、蛯原さん無き後のカバーモデル候補か!? それとも、高島さんが今回の撮影の合間に始めたというインスタグラムのアカウントのPRか? (ちなみにアカウントは@takasima2017ですって~!)

■神崎恵に完敗
 「働く美しい母」である神崎恵さんが、本業の「美容」ではなく「料理」で誌面に登場です。「神崎恵さんのワーママ“楽ちん”ごはん」。なんかもう遠い目になりますよ、すごすぎて。きれいで仕事もバリバリしていて、3人のお子さんに素敵な旦那さん。そのうえ、料理もちゃんとどころか、雑誌に載せられるレベルだなんて。筆者、1つも持ってない。一応、仕事をしているくらい。自分がかわいそうすぎて泣ける……。そんな劣等感がとめどなく沸いてくる、神崎さん流「“楽ちん”ごはん」早速見ていきましょう。

 まず、「多忙な中で、糖質控えめの夫婦、食べ盛りの長男・次男、幼い三男用の3パターンを用意するも、つくり置きはほぼしない」。マジですか! 自分自身の1パターンでさえ手こずっている人、いますよね? ねぇ? つくり置きすることもありますよね? 神崎さんは、「忙し過ぎてつくり置けない」んですよ! そのレベル! 今まで「Domani」で散々取り上げてきた「時短」や「時産」は一体なんだったんだ! というか、雑誌を読む時間もないのでしょう。

「忙しいある日のタイムスケジュール」によりますと、5時に起床でお仕事して、夕飯はもちろん作って皆で食べて、夫婦で晩酌までも。そして、お風呂で1時間程お手入れをして、夜中2時に就寝。……3時間睡眠? 次の日は遅いのかな? 高須克弥先生は、「よく寝る」ことが美容には重要って言ってた気がするけど、違うのかい? 本当に世の中って不公平だ!

 そんな、神崎さんの「ご本人撮影!神崎さんの日々ごはん」は、安心してください。出来過ぎておりません。神崎さん、さじ加減パーフェクトです。ご本人が仰る通り、「食材はカラフルに!」「いろいろ(薬味やナッツなど)“散らす”!」が実践されており、ボーリュームがありながら楽しい色合い。だけど、キメすぎていないという絶妙さ。


 その次ページに載っている、プロが作ったと思われる「神崎さんの簡単・時短でつくれるお気に入り7レシピ」は、とってもキレイな仕上がり。だ・け・ど、「つくり方」に番号が振られておらず、本当に「簡単」そう、とわかるものばかり。しかも、栗原心平ちゃんや、速水もこみち先生のような男性料理研究家がよく使用する「この料理のために必要」、だけど「絶対中途半端に余る」というような食材や調味料もな~い! 神崎さん、さじ加減パーフェクト(二度目)!

 締めの言葉は、「私にとって料理は、仕事モードから妻・母モードに切り替わり、頭も気持ちも整理される大事なスイッチです!」。仕事や料理の、ヤル気スイッチ探している場合じゃないね。「忙しくする」。これがきっと極意。モヤモヤしている暇をなくす。つまり、「Domani」を読んで劣等感を覚える時間こそムダってことかも!?
(白熊春)

 

最終更新:2017/11/12 19:00
Domani (ドマーニ) 2017年 12月号 [雑誌]
持たざる者として生きる所存!