[女性誌速攻レビュー]「Domani」6月号

「Domani」35歳の婚活はデニムでOK!? 1シーズンで出会いから結婚のトンデモ企画

2017/05/27 16:00
domani0524
「Domani」(小学館)6月号

 「Domani」(小学館)6月号、待ちに待った2017年のDomani専属読者モデル「Domaniメイツ2017」が発表されました! 「今年は約300名の応募から激戦を勝ち抜いた6名が合格。仕事やライフスタイルなどに幅広い魅力を感じる面子に編集部は注目しています」とのこと。選ばれし顔ぶれチェックすると、30歳と31歳が各2名、33歳は1名、読者ターゲットである35歳はたった1人。しかも35歳の人には「しっかり者のお姉さん的存在」とか言っちゃって、姉御キャラを設定するという……。これまであんなに「35歳」を企画の中心にしてきた「Domani」なのに、急にお局扱いか! ひどい~!

 こうした読者モデルとはまた別に、“読者代表”というポジションも「Domani」にはあります。読モになれなかった人たち……とも言えるかと思いますが。そうした方々が登場した企画「体型お悩み別に読者代表の皆さんにはき比べてもらいました」では、4名が登場しています。読者の皆さんは、32~37歳の方々で「Domaniメイツ」の垢抜けたキラッキラぶりを見た後だと、“同僚”感を覚える佇まい。「最近お腹回りのお肉がヤバい…!?」「お尻が重力に負けてきた気がする…」「太ももがゆるんでむっちりしてきたかも…」「背が低くてデニムがかっこよくはけない…」、そんなお悩み別に体張ってモデル業を務めてますよ。でも、現実はというと、その悩み、コンボだから!! 

<トピックス>
◎35歳こそ「婚活デニム」のススメ
◎きれいな人ほど「やめている」27のこと
◎「おしゃれな人の暮らす部屋」に共通するもの

■35歳の婚活はデニムでOK
 どうやら、「婚活」指導が重要なミッションだと思い始めたかのような「Domani」。今月号は、「35歳こそ『婚活デニム』のススメ」。「頑張りすぎてない感じ、さりげない親近感。気負わずナチュラルな女らしさを演出するなら、大人の女性こそ、デニムでデートするべし!出会いからステディまでのストーリーでお届け」ですって~。「出会って、つきあい始めて、結婚間近に…という婚活シーンでは、ついつい服装にも気合いが入りすぎてしまう傾向がありますが、実はキメすぎないデニムがちょうどいいんです」。って、おい、「Domani」調べをマジで信じていいのかい?

 「『なつきに紹介したい!』と親友からの強い推し(笑)。どんな人かな?少し緊張~」という、うれし恥ずかし親友からの紹介による出会いからスタート。服装は、「シャツは肩やデコルテがちらりとのぞく背抜きタイプ、デニムは緩やかなテーパードシルエット。さりげなく利かせたデザイン性の高さでベーシックでありつつも無難すぎない印象を狙って」とのことですが、こだわりというか、プライドの高さというか35歳の面倒臭さがさりげなくあふれ出ちゃっていますヨ。


 しかし、そんなこだわり演出が功をなしたのか、次ページでは「つきあって2週間。初めて一日中一緒に過ごす休日だから楽しみ!」と、ステディに昇格。次ページも順調にお家デートを楽しみ、「結婚したら、きっとこういう感じなの?と、ふと想像するこのごろ」、とライトブルーのデニムを穿いた2人は床やソファでいちゃこき、次ページで「急な呼び出しだな~と思いつつ、彼の友達に紹介されるのって実はうれしい(笑)!」と、「彼とその友達が飲んでいるバー」へ繰り出しています。ちなみに、ここで着用するデニムは、「ステディの余裕を漂わせたい」がために、“張り切りすぎないライトグレーのデニム”ですからね! ブルーデニムはダメみたいですよ!

 で、最後のページは、「共通の友人が開催しているホムパへ向かう」2人。「みんなにも結婚の報告をしようと言う彼。照れるけど、最高の気分!」ですって!! ちょちょちょ! 確かに「大人の婚活」は、付き合い始めたらゴールが早いっていうけど、あっという間すぎますよ! 春にスタート、春にクロージング……季節は巡らず。どんなサクセスストーリーですか! それとも、授かったの? どうせストーリー仕立てにするのであれば、苦難あり、悩みあり失敗ありとリアルなものにしてほしかったところですね。35歳の婚活が、こんな1シーズンで片がつくわけないって「Domani」だって十分知ってるだろうに! で、もう1回聞きますけど、「デニムで婚活」ってホントにあり!? いつも口を出してくる“婚活アドバイザー”の類いの先生方の姿が皆無だったのよね……。

Domani(ドマーニ) 2017年 06 月号 [雑誌]