サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「Domani」の好戦的座談会、とんだ茶番 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Domani」9月号 「たまには男の意見も聞いてみる?」胸がザワつく「Domani」の好戦的座談会、とんだ茶番! 2017/08/27 21:00 女性誌速攻レビューDomani 「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」って…… ■35歳読者、32歳男性に「部下」扱いされる タイトルを見た瞬間にポカーンでした。今月号の終盤に差し込まれた、男たちの座談会企画「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」。「聞いてみる?」の後に「結構です」と答える選択肢がないのがしんどい限り。じゃあ、聞いてみますよ……。 内容は、男性陣3名が「『一緒に働きたい』と思う服装 同僚・上司編」「大人ならではの男性ウケ服」について、手元に広がっている(多分)「Domani」をチェックしながら語るというもの。「一緒に働きたいと思う服装」については、 「スカートだと動きづらそうなので、『荷物持ったほうがいいかな』とか、ちょっと気を使いますよね」 「華やかなレースのワンピースだと『今日はデートかな?』と。勝手な邪推かもしれませんが、早く帰らせてあげないといけない気になって、仕事も頼みづらかったり(笑)」 32~34歳の男たちが寄ってたかって「早く帰らせてあげる」って……。「Domani」読者を30歳手前か新卒と勘違いしているんですかねぇ。ターゲット層は35歳だぞ! むしろ「同僚・上司」の立場なんですけどね! これは、「部下」編を作っていなかった編集部が悪い。「働く女」雑誌を標榜してるに、年下男の部下を想定してるとは。 こうして男たちがあーだこーだ、ありきたりの見解を述べてる間、実は、女たちがそれを隣の部屋から聞いているという、という二段構えの展開になっていまして。女たちは、「は~? 服くらい好きなもん着させろや」とキレるわけもなく、「明日着ていく服、見直さなくちゃ!」と前向きなリアクション。そして“一応知っておくべきこと”として女性たちが導き出したのは、「結局、必要なのは、“こなれ感”」ですって。あ! それってもしかして、「Domani」がずっと提唱してきたこと!? ……って、とんだ茶番の今号でした。フィクションですもの! (白熊春) 前のページ12 最終更新:2017/08/27 21:00 Amazon Domani(ドマーニ) 2017年 09 月号 [雑誌] 形を変えたシンデレラ願望のひとつだね 関連記事 結婚&男へのファンタジーを失った「Domani」、“ごほうび買い”という名の金の亡者に「婦人公論」で始まった鈴木保奈美のエッセー、80年代引きずりまくりの文体の時代錯誤感「CLASSY.」の「パリっぽい」特集第二弾、前回に増して雰囲気とアイテムだけのスカスカな中身に「Domani」、松嶋菜々子の「平凡な私」語りに潜む“芸能界のマミートラック”を生きる術防寒するな・パステル色を着ろ・他人に気を使え! 「CLASSY.」の花見コーデ企画が怖すぎ 次の記事 あの“不祥事タレント”は今 >