サイゾーウーマンカルチャーインタビューシソンヌ・じろうが「女」を書くワケ カルチャー シソンヌ・じろうインタビュー 「女の話はつまらないって言うけど」シソンヌ・じろうが語る、男の脳みそと女の面白さ 2017/08/10 21:30 インタビューお笑い芸人 女の目線のネタは、女性の芸人がやるより僕がやった方が面白い ――現在はwebサイト「雛形」で、また女性の小説を「私」目線で書いていますが、仕事の話が来たときはどんな気持ちでしたか? webサイト「雛形」より じろう 僕は言われたことをやりますよ、というタイプなので(笑)。ただ、毎月締め切りがあることなので、「できるもんなのかなぁ」と思ったり。それに、女性を演じることについては得意だと思いますけど、女性を書いたり、文字にするのは、誰でもできるんじゃないかなって……できないですかね(笑)。男の人って、「女の話はつまんない」って言いますけど、女の人の内に秘めた面白さ、女の人の見方で見た面白さ、ってあると思うんですよ。僕の内面には、男目線の「面白い」と女の人の見方の「面白い」のどっちもあると思ってて、「あ、女の人はこういうふうに見て面白いって言ってるんだろうな」って気づいた瞬間は、ちょっとやりがいがありますね。 ――おもしろいの違いって、例えばどんなですか? じろう この本でいうと、川嶋さんが、「シャンプーとリンスに男と女がある」って思うところ。男の人はそんなこと思わない。人形遊びとかしてないと、いかない発想かなって。まあ、思わない人がほとんどだと思いますけど(笑)。僕らのネタだと、ボクシングジムに行ってみたいんだけど、ガラス張りだから恥ずかしい、っていうのも、どちらかというと女性の発想かな。道行く人に見られたくないっていうのは、男の脳みそじゃないと思います。 ――でも、女目線の笑いって、男社会のお笑い業界ではあまり評価されない気もします。 じろう 女の目線のネタは、女性の芸人がやるより僕がやった方が面白いな、とは思うんですよ。やってるのがオジサン、男だから、そういう部分で。 ――「私」目線の小説だと、バカリズムさんも『架空OL日記』(小学館)という本を書いてますよね。ドラマではOL役もしてました。 じろう それ、書いてるのを知らなかったんですよ! 同じことしてると思われるのは嫌なので、知ってたらやらなかったですね……。読んではないですけど、読んだら面白いんだろうなと思います。バカリズムさんって、トークでも女子のノリをいじるところがあるじゃないですか。そういう、男から見て「なんでそれで盛り上がれるの?」っていう面白さがあると思うんです。でも僕は、そういう男目線のネタは、ほぼ書いたことがないです。だから、読んだら似てるようで違うのかもしれませんね。 ――連載では、女性の写真1枚から、その人の半生を妄想して書いてますが、今後、書いてみたい女性像はありますか? じろう 雛形の連載は、意識しないと「しっとり」した感じが多くなって似てしまうと思うので、激情型、感情的な女性も書いてみたいですね。写真を見てピンときた方がいたら、松居一代さんのような女性にチャレンジすることもあるかもしれません(笑)。 じろう 青森県弘前市出身。2006年4月結成の「シソンヌ」ボケ担当。演技力の高いコントを得意とし、14年「第7回キングオブコント」王者。著書に自身初の日記小説として書籍化した『甘いお酒でうがい』(川嶋佳子名義、KADOKAWA)。現在、『カンナさーん!』(TBS系)にレギュラー出演中、11~12月には舞台『スマートモテリーマン講座』に出演。18年8月1~26日まで、シソンヌライブの1カ月公演も決定している。 ・webサイト「雛形」“妄想短編小説”「あの子が故郷に帰るとき」 前のページ12 最終更新:2017/08/10 21:30 Amazon 甘いお酒でうがい 登山帰りのおばちゃん団体もキュンときちゃう 関連記事 光浦靖子×ジェーン・スーが語る“相談”の極意「笑ってあげることが一番の解決策」愛子さまの登校チェックから、悠仁さま運動会潜入まで!? 現役“皇室記者”インタビュー「デカくて固くて長持ち」の男なんて迷惑! ピンク映画の巨匠が描く女性主体の性「男に媚びを売ってポジションをつくる女が増えている」ピンク映画界の巨匠が語る、現代女性の生き方「マッチョイズムとか気持ち悪い」『ドロメ』内藤瑛亮監督に聞く、女子と男子とおじさんの自意識 次の記事 『とくダネ!』が動画を無断使用!? >