サイゾーウーマンカルチャーインタビューカルト村出身者が語る清水富美加の騒動 カルチャー 『カルト村で生まれました。』著者・高田かやさんインタビュー カルト村出身者が語る、清水富美加「出家騒動」と宗教に対する社会の偏見 2017/03/03 15:00 インタビュー宗教清水富美加 ――勝手なイメージで大変申し訳ないのですが、カルトにハマっている人たちは周りの意見を聞かず、自分が良いと信じているものに突進していっているように思えます。やはり、カルト村で生活をしていた人たちも、自分が良いと信じたものは疑わないような人たちだったのでしょうか? 高田 私は子どもだったので大人のことは全然わからないのですが、村の理念に共感して集まった人たちで、きっと村の考えが良いと信じている部分はあったのだと思います。村人の中にも村の考えにどっぷりで「村は良い!」と声高に言う人もあれば、ただ穏やかに村で暮らしているだけの村人もいたので、同じところで生活していても実際にはいろんな人がいて、各個人でみんなそれぞれ思っていることは違ったのではないかと思います。 ――著書の中では、マインドコントロールされているという意識はなかったように読み取れましたが、カルト村での生活を振り返ってみて、マインドコントロールが行われていたと思いますか? 高田 思います。 ――では、そのマインドコントロールに気づき、「こういう点はおかしい!」と声を上げる村人はいなかったのでしょうか? 高田 村では、子どもは子どもだけで集められて暮らしていたので、世話係を除けば大人の村人とほとんど接触がなかったため、村人がどうだったかはまったくわかりません。でも、子ども同士では普通に、村の批判や、おかしいところを話すことはありましたね。 ――当時、村の子たちは高校に進学できなかったとありました。さすがに中卒は少ない時代です。進学できないことに関して、反抗的な気持ちは起こりませんでしたか? 高田 正直なところ、中学生の頃は勉強が苦手だったので「(村の)高等部に行けば高校に行かなくてもいいから、もうテスト勉強しなくていいんだー、ラッキー!」くらいに思っていました。 ――しかし、将来、職業の選択肢は限られてしまいますよね。 高田 子どもの頃から、自分はずっと村にいるだろうと思っていたし、高等部に入ることも特に疑問に思わず、「仕事に困る」といった発想をしたこともなかったです。村では自分の役割さえこなしていれば、あとは何も心配いらない暮らしだったので、学歴が仕事に結びつくような発想自体、思いつかなかったです。 ただ、「中卒」という響きは気に入らなかったので、もし高等部で通常の高校に通えるコースがあったなら、そちらを選んだんだろうなとは思います。数学は苦手でしたが、古文や美術は、もっといろいろ教わりたかったですね。 次のページ 普通の人が感じる、よくわからない団体に対しての拒否感も理解できた 前のページ1234次のページ Amazon さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで 関連記事 清水富美加「バカ弟子」、星野源「ありゃりゃりゃ」……幸福の科学“守護霊”の語る言葉「意に沿わない仕事」のつらさで去った、清水富美加に教えたかったこと創価学会員の元タレントが語る、清水富美加「幸福の科学出家騒動」に見る“宗教と芸能界”清水富美加の次は……“洗脳騒動”を起こしそうな女性タレントを業界人が爆弾証言!高橋ジョージ&三船美佳、離婚へ!! 「やっぱり仮面夫婦」「宗教の絆あったのに」と驚きの声