サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「GINGER」がアラサーに“孤”を説く カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」3月号 「一人旅」「嫌われる勇気」を猛プッシュ!! 「GINGER」がアラサー女子に“孤”を説く! 2017/02/20 21:00 GINGER女性誌レビュー 「GINGER」2016年3月号(幻冬舎) 今月の「GINGER」(幻冬舎)は付録つき! ナノ・ユニバースとコラボしたブラックとシルバーのソックス2足セットなのですが……これがなかなか使えるアイテムだとネット上で好評のようです。何の変哲もないシンプルなデザインなのですが、さりげないラメや絶妙な丈感など、いわゆる“ナチュラルにおしゃれ”な逸品で、まさに実用的でコスパ最高かつ適度な流行をモットーとする「GINGER」を体現したような付録でしょう。ほかの女性誌たちが、一足早く華やかな春色バッグなどの付録で勝負するなか、書店での印象は地味すぎますが、実用性を追求するブレない姿勢にはプライドを感じざるを得ません。さっそく中身もチェックしていきましょう。 <トピックス> ◎冬のリアル322コーデ大分析 服を買わなくても、おしゃれはできる! ◎心のザワザワをクリアにする ムーン・リー監修 パワースポット in TOKYO ◎私たちの毎日に役立つ“アドラー心理学”をひもときます「嫌われる勇気」のススメ ■「GINGER」のあこがれは、青山のレストランより一人旅? 今月のメインファッション企画「冬のリアル322コーデ大分析 服を買わなくても、おしゃれはできる!」。「リアル」「大分析」「服を買わない」という現実主義でコスパ最強なワードに「322コーデ」と客観的な数字を合わせてくるのは「GINGER」のお家芸。「テイストMIXでスタイリングに抜け感を作る!」「巧みな重ね着&着崩し技で普通の服をセンスUP」「Sサイズでもゆる服を攻略してスタイルUP」と細かなルールが所狭しとびっしり書かれた誌面も、通常運転です。 今月号で、メイン企画より気になったのは、以前レギュラーモデルだった長谷川潤、連載コラムを執筆している田中みな実のページ。女性誌に登場する女性芸能人・著名人とは、読者たちのあこがれの対象であり、つまりこの2人は、「GINGER」読者が目指すロールモデルなはずです。 美女系ハーフモデルとして活躍し、現在は結婚して母となりハワイで暮らしている長谷川と、「みんなのみな実」としてぶりっ子キャラで売り出されていたものの、現在はその実力でフリーアナウンサーとしてレギュラー番組に恵まれ、元カレのオリエンタルラジオ・藤森慎吾とのアレコレも自虐ネタとして昇華してバラエティにも引っ張りだこの田中……ナチュラルで自然体なイメージの長谷川と、自分の見せ方を熟知し戦略的にのし上がってきた田中は、一見共通点がなさそうですが、今月号では2人とも自然豊かな場所へ「一人旅」をしています。 長谷川が訪れたのは「星のや富士」。タイアップ企画ではあるものの、「(夏からずっと)モヤモヤと迷子状態だった心が、やっと帰る場所を見つけたかのように、すごく温かく包まれたような気がした」と語り、「常に頭のなかをうるさくしてしまってる私は、うまく心を休ませてあげられなかったんだけど、それこそが一番必要なことだったんだなと、今は思える」と心境を吐露しています。一方の田中は、プライベートで「小豆島」「久米島の“はての浜”」へ行ったそうで、そこで撮ったという写真の中で、普段の“作った笑顔”とは違ったリラックスした表情を見せているのが印象的でした。 次のページ 男に逃げることを許さない「GINGER」 12次のページ Amazon GINGER(ジンジャー) 2017年 03 月号 [雑誌] 関連記事 「コリドー街で婚活」も不発? 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ「LINEのやり取りですら面倒」アラサーの恋愛描写がシビアすぎる「GINGER」ジュエリー特集12月号なのに「クリスマス」のワードほぼナシ! 超現実主義「GINGER」女子像とは?実は地味グループ? 「GINGER」のターゲット層がブレブレイケメンですら楽しめない......キャリア女の理性が邪魔する「GINGER」