サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「GINGER」がアラサーに“孤”を説く カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」3月号 「一人旅」「嫌われる勇気」を猛プッシュ!! 「GINGER」がアラサー女子に“孤”を説く! 2017/02/20 21:00 GINGER女性誌レビュー 先に触れたファッション企画「冬のリアル322コーデ大分析」では、都会で働く女子たちの女子会に潜入して、リアルクローズをチェックするページがあり、青山のレストランで仕事や恋愛の近況報告をし合っているのですが、「GINGER」の読者層である“仕事をし、自立しているアラサー女子”にとっては、そういった女子会はキラキラしたあこがれでもなんでもなく、日常そのものなのではないでしょうか。服の着こなしについてルールびっしりな「GINGER」誌面を良しとする、勉強家で優等生タイプな読者は、きっと青山という土地柄や、友人らとの関係性を意識して、ファッションや会話の隅々まで細かく気を配り、疲れきっている……そんな読者に手を差し伸べるための「一人旅」企画なのかもしれません。しかし2人は、読者にとってのあこがれというより、“疲れてそうな女”選抜だったのかも? ■男に逃げることを許さない「GINGER」 そんなお疲れの「GINGER」読者にピッタリなのが、恒例となりつつスピリチュアル企画「心のザワザワをクリアにする ムーン・リー監修 パワースポット in TOKYO」。都内の神社仏閣はもちろん、東京タワー、高尾山、そしてなぜか、パークハイアット六本木のスタバ(!?)までが、パワースポットとして紹介されており、もはや何でもありなのでは? と思わされます。よくよく読むと、パワースポットは人によって違うので、「会社帰りに寄りたくなるカフェ」でもOKとのこと。元来パワースポットとは、「あれもしなきゃ、これもしなきゃとザワザワ思っていたことが、その地に入ると一瞬クリアに」なる場所なのだそうです。 さらには「友達と行くと運を取り合うことになるかも。ひとりで行くのがおすすめ」ともオススメしているのも気になります。女性誌でのパワースポット案内は、“女友達とワイワイ訪れる”ような紹介のされ方が基本と思っていましたが、そのあまりの本気度に、いかに「GINGER」女子が現実にお疲れなのかがひしひしと伝わってきました。 そしてこのパワースポット特集が終わると、「私たちの毎日に役立つ“アドラー心理学”をひもときます『嫌われる勇気』のススメ」という特集が続きます。現在放送中の刑事ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)の基になっているアドラー心理学を解説しているのですが、前述の一人旅といい、「GINGER」は、仕事に揉まれて日常に疲れ切った読者たちに、他人と群れない生き方を提唱しているのでしょうか。ここで同じく放送中のドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)のごとく、男に逃げないところは「GINGER」らしいといえばらしいです。仕事でのイライラやモヤモヤを抱えた女性にありがちな「恋愛に逃避する」のではなく、「1人の時間を持ち、休みなさい」というアドバイスは非常に現実的ですからね。 ちなみに『嫌われる勇気』主演の香里奈は、「GINGER」のレギュラーモデル。香里奈といえば、ベッドでの“大股開き写真”が流出するというスキャンダルにより芸能界を干されてしまっていたことも記憶に新しく、同ドラマの視聴率も振るわないようですが、どうか他人の評価は気にせず、撮影が終わったら自然豊かなパワースポットに一人旅に行ってゆっくり休んでほしいなと思う筆者でした。 (橘まり子) 前のページ12 最終更新:2017/03/01 16:58 Amazon GINGER(ジンジャー) 2017年 03 月号 [雑誌] パワースポットへのガチ度が高すぎる 関連記事 「コリドー街で婚活」も不発? 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ「LINEのやり取りですら面倒」アラサーの恋愛描写がシビアすぎる「GINGER」ジュエリー特集12月号なのに「クリスマス」のワードほぼナシ! 超現実主義「GINGER」女子像とは?実は地味グループ? 「GINGER」のターゲット層がブレブレイケメンですら楽しめない......キャリア女の理性が邪魔する「GINGER」 次の記事 Jr.・京本、口淫・本番強要報道! >