サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」“ポジティブ売り”マギーの本質 コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 “ポジティブ売り”マギーと“ネガティブ売り”塚地――『モシモノふたり』に見る正反対の本質 2017/02/16 21:00 女のためのテレビ深読み週報 『I’m マギー』(講談社) 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「絶対僕を見て、場違いやなと思っている」ドランクドラゴン・塚地武雅 『モシモノふたり』(フジテレビ系、2月15日) テレビは、タレントを“ポジティブ”と“ネガティブ”に分けることがお好きである。視聴者が蛇蝎のごとくリア充を嫌いう現代、今や芸能人は視聴者より“下”を演じなければならない。そんなわけで、今やどんな芸能人も“ネガティブ”の椅子に座りたがるが、「どこがネガティブなんだ」と感じることは多い。 2月15日放送の『モシモノふたり』(フジテレビ系)は、「自分磨き大好き&ポジティブ」なマギーと、「容姿恋愛すべてにネガティブ」なお笑い芸人・ドランクドラゴン塚地武雅の同居生活を追った。塚地は「シャレてる場所って、抵抗ある」「申し訳ない、劣等感(を持ってしまう)」などと語っていたが、番組はマギーの行きつけである代官山のカフェでの待ち合わせから始まった。 TwitterやインスタグラムなどのSNSをやらない理由を、「俺の写真載せて、行った場所の人にも申し訳ない」と明かし、ネガティブさを発揮する塚地。「美しくなりたい」とジムに週に2~3回通っているが、効果はあまりなく、「(周囲は)絶対僕を見て、場違いやなと思っている」そうで、マギーはそんなネガティブ塚地のために、自分が通う麻布十番のスタジオでトレーニングをしようと誘う。その後、パンケーキを食べたことのない塚地のリクエストで、パンケーキを食べる。塚地に別番組の収録があったため、2人は一時別行動となり、マギーは撮影場所であるマンションで料理を作り、塚地を待つ。基本的に自炊生活のマギーは、料理もお手の物なのだ。 そんな同居生活の中で、塚地はマギーに「なぜ自分が結婚できないのか?」と聞き、自信のなさを指摘されていた。塚地が自信を失くしたきっかけは、女性がダイエットなどをして変身を遂げる番組をたまたま見ていたところ、変身前の女性が「ドランクドラゴン塚地似」と紹介されていたからだそうだ。自分はそこまで人に嫌がられるような存在なのかと落ち込んだという。 “醜い側”の代名詞として自分の名前を使われて、うれしい人はいないだろう。女性に対して苦手意識を持っても仕方がないし、話としての辻褄は合っている。が、塚地の番組での行動を見ていると、自分への甘さに気付くのだ。 次のページ 塚地がレディーファーストをしない理由 12次のページ Amazon I’m マギー 関連記事 ウーマンラッシュアワー・村本大輔、“女好き”なのに、なぜか「童貞」っぽいワケ松本人志との“確執”を突然暴露――角田信朗に見る、「ネット社会における自意識過剰」の恐怖性適合手術を受けたKABA.ちゃん、ダメ出しをする両親の言動に欠けていたモノIMALUの恋愛トークに見た、“親の七光り”で生きてきたがゆえの勘違い春風亭昇太は、“結婚していない”を武器にする落語家――『笑点』で見せた「ナメられ力」