[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」11月号

選ばれた女たちの余裕と自信がにじみ出る! 「CLASSY.」の商社妻座談会が読者の神経を逆撫で

2016/10/16 16:00
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「CLASSY.」2016年11月号(光文社)

 今月号の「CLASSY.」(光文社)、特集は「トレンチコートは裏切らない。」。最近の「CLASSY.」ではおなじみとなっている、“そんなこと一言も言ってないのに勝手に妄想で話進める系”リードが今号も炸裂し、「クラッシィが今さらトレンチ特集? もっと流行のアウターが見たい! なんて声が聞こえてきそうです」とのこと。「CLASSY.」読者はガチな流行より悪目立ちしないことを重視する、“THE置きに行く”女子が大半のイメージですが……。さらに「けれどもあなたの周囲にいませんか。(中略)ちょっと大人しい印象なんだけれど、協調性があって、文句も言わずにいつもみんなの期待に応えてくれる人って。トレンチってたぶんそういう存在なんです」と、まさかのトレンチを擬人化。この説明だけを見ると、購買に焼きそばパン買いに行かされる使いっぱしりしか想像できません。

<トピックス>
◎特集 トレンチコートは裏切らない。
◎秋ニットオールスターズで10月の着回しDiary
◎「商社マン」徹底研究

■出会いアプリへの積極的な誘導

 さて、今回最初に紹介したいのは着回し企画「秋ニットオールスターズで10月の着回しDiary」です。今回の主人公は大手商社に勤務するまどか(28歳)。「仕事もプライベートも充実した日々を送ってはいるけれど、残念ながら彼氏はなし。数々の合コンや紹介を繰り返しても、目立った成果はなく…。そんな毎日に疲れ果て、今は“出会いアプリ”に活路を見いだし、絶賛婚活中」なんだそう。合コンから出会いアプリへ……女の飛び級感がハンパない。

 この女性の日常は、全てこの出会いアプリ「ペアーズ」を中心に展開されます。「アプリでは料理好きがモテるらしいから、プロフ写真用にフライパンを購入」「親友とペアを組んで始めた“焼肉部”アプリの集まりへ。A5ランクをおごってくれるらしいけどどんな人たちかな~」と、プロフ写真を偽装したり高い焼肉おごらせたり。しかもA5ランクを食べるだけ食べておいて、「プロフ写真より爽やかだし、話も合うし、バーチャルからリアルになって、恋の予感!」と、ちゃっかり別の男性を本命として確保。さらに「マイトくんからFBの友達申請が来たから思わずチェック。え…? 友達3000人!? おまけにパリピな写真と筋トレの自撮り満載」と言い寄ってくる男性のチャラさにドン引きしていますが、ちょっと待って……アンタのフライパン片手写真の方が別の意味のヤバさあるよ……。


 と、出会いアプリとパワスポ巡りと時々ちょっぴり仕事をしながら、ハロウィンパーティーで本命に告られるこの女性。「まどニャン好きです。こんな僕だけど、付き合ってください」「よろしくニャン」。あぁそうか、出会いアプリというのは似た感性を持つ2人を引き合わせるのか……自然とニャン使いができる2人を……だったらもうとやかく言う必要はないニャン。

CLASSY.(クラッシィ) 2016年 11 月号 [雑誌]