サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「an・an」恋愛特集が、えげつなすぎる カルチャー [女性誌速攻レビュー]「an・an」2017年1月25日号 男を「競走馬」に見立ててダービーごっこ! 「an・an」恋愛特集が、えげつなすぎる!? 2017/01/23 21:00 an・an女性誌レビュー ■相性ピッタリの男がいなければ、育てればいいじゃない! お次は、「年下の男を理想に育てる方法」を見てみましょう。2カ月前に発売された本誌「大人の男」特集号では、ひたすらに年上の男を崇拝する一方で、年下の男をさんざんにこきおろしていたものでした。しかしいつの間にか、年下の男を「ディスる」方向から「育てる」方向へとシフトチェンジしたようです。何が起きたのかはわかりませんが、短期間でずいぶん辛抱強くなったんですね! 「ほとんどの男性を、自分好みに育成できます」というマユツバものの見出しで始まるこちらの特集。「イケダン」(=イケてる旦那)育成のスペシャリストが、「“子育て”感覚で、理想の男性に育てればいい」などと発言し、男性を完全にお子さま扱い、さらに「できる男に育てたい」「社交的な男に育てたい」など、計5つの理想別に、守るべき鉄則を3ページにわたって詳しく解説していました。 内容を詳しく読んでみると、「男性は元来気が付かない生き物なので……」「男性は論理的でプライドの高い生き物なので……」などと“生き物”を連発。この手の企画ではよくある表現かもしれませんが、お子さまというよりも、何かの(ちょっと野蛮な)生物として扱っているように感じられますね。 そしてこの企画には「今、一番育てたい男たち」として、志尊淳さん(21)や高杉真宙さん(20)など、20歳そこらの若手俳優が登場しています。「育てたい男」として呼ばれた彼らの心情を想像して、思わず「余計なお世話だわ!」と声に出してツッコんでしまいそうでした。 彼らは「年上女性が好きで、20歳くらい上でももちろん恋愛対象です~」などと「“育てられる恋”の良さ」について語ってくれているのですが、「無理やり言わせているのではないか!?」と筆者はハラハラしてしまいます。年上女性から「育てたい」男として呼ばれ、年上女性のスタッフたちに囲まれながら、年上女性から「育てられる」良さについて語らなくてはいけないプレッシャー、相当のものだったと思います。若手俳優のみなさん、お疲れさまっした!! さてさて今号はこのほかにも、「彼の心をこっそり盗む15の秘策。」という、SNSなどを駆使して意中の男性を狙うというテクニック特集もあります。そう、今号全体からは、「モテ」とか「ウケ」のようなある種受動的な概念よりも、「相性のいい男を見定める!」「見定めたら、テクを駆使して手に入れる!」「いなければ、自分で育てる!」という、女性主体でガッツあふれる心意気が感じられるのです。 男性を競走馬に見立てたり、子どもに見立てたりと、男性の人格を一切無視して好き放題立ち振る舞うのも褒められた行為ではないと思いますが……こういう特集も、「an・an」女子たちがさらに勢いづいてきた証拠なのかもしれません。先日の「大人の男」特集では、芸人の加藤浩次さんに「女性が強くなりすぎている。もっとやさしく接しろ!」なんて叱られた「an・an」女子たちですが、この「男vs女」の戦いは一体どうなっていくのでしょうね。今後の展開が楽しみです。 (小麦こねる) 前のページ12 最終更新:2017/01/23 21:00 Amazon anan (アンアン) 2017/01/25[恋と相性] 窓辺のサボテンすら枯らす私には無理だわ~ 関連記事 「an・an」が大泉洋に背負わせた、「大人の男はかわいくあるべき」という十字架「an・an」ふんわり美乳特集、金と手間がかかりすぎる「ありのまま」の正体「an・an」セックス特集に異変!? 愛撫テクニックは消滅、“エロエリート”新機軸とは?事実婚はメリットがたくさん!? 「an・an」がオシャレ文脈で事実婚をオススメ! 次の記事 テレ朝&TBSにSMAPファン感激のワケ >