サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「an・an」ふんわり美乳特集の正体 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「an・an」9月14日号 「an・an」ふんわり美乳特集、金と手間がかかりすぎる「ありのまま」の正体 2016/09/11 18:00 女性誌速攻レビューan・an 「an・an」9月14日号(マガジンハウス) 今号の「an・an」(マガジンハウス)は、タレント・マギーさんが両腕で胸を寄せているセクシーショットが表紙の「美乳」特集号です。「an・an」ではセックス特集にとどまらず、美乳特集も定番化されてきているようですね。2012年に「美乳は大きさではなく高さ」、14年に「うっとり美乳」、15年に「おしゃれ美乳」を提唱し、「今年の美乳はコレ!」と声高に叫ぶことで、美乳さえもトレンド化しようとしてきた「an・an」ですが、今年は「ふんわり美乳」ときました! 今年の「an・an」が推す「ふんわり美乳」とは、一体どんなものなのでしょうか。早速、見てまいりましょう! <トピックス> ◎ふわ胸づくりの新習慣。 ◎「お胸さまコスメ」ベスト8 ◎お胸コンシャスの駆け込みサロン談義。 ■今年の美乳は「ありのまま」がキーワード? 最初に「ふんわり美乳」メイン特集の導入文を読んでみると、「大きく見せたり、谷間を作ったり。そんな演出、もはや無理してする必要なんてありません。サイズに関係なく、肌触り、触り心地がきもちよく、素の姿は自分で見てもキレイと思える…。いま理想とされるのは、そんなナチュラルな胸」とありました。なるほど、巻頭のマギー特集を見ても、「“ありのまま”の柔らかさ」「胸も“ありのまま”が心地いい」「“ありのまま”の胸に自信が持てたら……」などのフレーズが並び、「ありのまま」を全面推し。 ほかのページをざっとチェックしてみても、「抜け感」や「自然体」などといったワードが散見されます。自分の胸にコンプレックスを持つ人でも、「ありのまま」の自分の胸を隠さず、愛することができればそれでいいのかしらん――などと感慨に浸りつつ読み進めていった筆者ですが、うすうす気づかれた方もいらっしゃるでしょう、ハイ、世の中はそんなに甘くなかったようです。 そう。よくよく目次を見て、特集内容を確認してみると、「美胸のつくり方。」「胸ほぐしで、ふわふわバストに。」「胸力アップで、崩れない、乱れない。」「ふわ胸づくりの新習慣。」「『お胸さまコスメ』ベスト8」「お胸コンシャスの駆け込みサロン談義。」などと、聞きなれない“お胸用語”がこれでもかというくらい盛り込まれており、「質感と形の良い美乳をいかにして“つくる”か?」に主眼を置いたもので、ほとんど上から下まで埋まっていたのです。思わず「ありのまま」は一体どこにいったんだ! と叫びたくなるような誌面でした。 12次のページ Amazon 『anan(アンアン)2016年 9月14日号 No.2019 [雑誌]』 関連記事 「an・an」セックス特集に異変!? 愛撫テクニックは消滅、“エロエリート”新機軸とは?「2穴挿入に興味がある」妄想路線に寝返った「an・an」セックス特集セックス特集界の女王「an・an」が、ローションプレイをパワープッシュ!「セックス特集なんて、バカだ」、「an・an」に刺さるユーミンの心意気「彼の"袋"を感じろ!」「an・an」セックス特集は、謎の職業"ヒーラー"が活躍