サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」男性への疑心が止まらず カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」10月号 「柔軟剤」で独身か既婚かジャッジ!? 「BAILA」女子、男性への疑心暗鬼が止まらない 2016/10/08 16:00 女性誌速攻レビューBAILA ■差し迫る柔軟剤という踏み絵 次に見ていきたいのが、「『この男、結婚しているかも?』センサー鍛えなきゃ!」という企画。「合コンや婚活の場で既婚を隠す男性に出会ったことある?」という質問にYESと回答した割合はなんと62%! ということで、「婚活現場を荒らす既婚男性たちを見抜く目を養わなきゃ!?私たちに無駄な時間はナイノダーッ!」と、鼻息荒く既婚男性を見抜く方法を伝授してくれます。 まず、「既婚容疑チェックリスト」の項目に何個当てはまるかで、彼氏の既婚容疑度合いを測るのですが、そのチェックリストというのが、「1.ハンカチにアイロンがかかっている」「2.姉や妹の話をする」「3.住む場所を教えてくれない」「4.財布のヒモがやたら固い」「5.急に連絡が取れなくなる時間がある」「6.なりふりかまわず積極的」「7.常に携帯が裏返し」「8.左手の薬指が細い」「9.子どもの好きなものに詳しい」「10.自分のことは深く話さず聞き上手」……というもの。 このチェックリストに当てはまるものが3つある時点で「既婚者である可能性は50%。かなり怪しい状況です。一度正面から結婚の有無を問い詰める必要が」と、読者の不安をあおり、彼への追及を焚き付けまくってきます。ハンカチにアイロンがかかっていて、倹約家で、聞き上手なくらいで既婚の容疑をかけられてしまうなんて恐ろしすぎる! 男性のみなさん、絶対にハンカチにアイロンはかけないで!! ちなみに、このチェックリスト、7つ以上で「いくら本人が『違う』と否定していてもほぼ“クロ”決定」とのこと。疑り深い読者が早まらないことを祈るばかりです。 さらに、「カマをかけて決定打を!」というページでは、読者発案の「男性が既婚者である証拠をつかむ」あの手この手が紹介されています。例えば「『いい香りですね』と使っている柔軟剤を聞く。答えられない男は既婚者か、彼女持ちか、アホ(31歳・小売り)」というトラップなんですが、筆者自身、自宅で使用している柔軟剤の名前が思い出せず、思わぬところで「アホ」という烙印を押されてしまいました……。柔軟剤の商品名に無頓着な独身も、決して少なくないのでは。この執念、もはや「相手が既婚者であってほしいのでは」と疑わしくなってしまいました。 ■「BAILA」の笑顔担当が竹下玲奈から中村アンに というわけで、恋をしたいなら外見から見直せと責められ、恋をしていても「その男は既婚者じゃないか?」と疑われ……、虚しい恋愛模様の今月号。そんなつらい現実から目をそらすように、「目指すはアンちゃんスマイル!Let’s笑顔ブートキャンプ!」という企画がありました! なんでも中村アンちゃんの笑顔は「デュシェンヌ・スマイル」という、“自分がリラックスしていることを相手にアピールできる笑顔”なのだそう。さらに「初対面同士がもう一度会いたいと思う要素が何か調査したところ、笑顔のキャッチボールの数が何よりも関係していた」といい、「黙る美女より笑うが勝ち!」と、使う古された言葉で読者を励まします。まだ存在しない彼氏のことで悩む「30歳・薬局受付」や、彼氏に柔軟剤の銘柄を聞いて、カマをかける女性をはじめとする「BAILA」読者への究極の恋愛アドバイスが、「笑顔」しかないのかと思うと、やっぱり虚しくなってしまうのは筆者だけでしょうか。 (ルイーズ真梨子) 前のページ12 最終更新:2016/10/08 16:00 Amazon 『BAILA(バイラ)2016年10月号[雑誌]』 バイラーズ、いい探偵になれそうだ 関連記事 「BAILA」“ドS美容師”のイメチェン企画が、どことなく滑ってしまった理由「曜日ごとでメイクを変える」トンデモ提案が刺激する、自分を持て余す「BAILA」世代の欲望「男に媚びないメイク術」こそ、最も男に媚びている!? 矛盾はらむ「BAILA」の“いい女”「BAILA」読者、困惑!? アラサーファッションに無駄な親切心を発揮する男たちきゅうり刻むだけで「仕事力アップ」!? サンドイッチレシピにあふれる「BAILA」の自意識 次の記事 来日セレブの観光スポット >