サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」の自意識ほとばしるレシピ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」5月号 きゅうり刻むだけで「仕事力アップ」!? サンドイッチレシピにあふれる「BAILA」の自意識 2016/05/07 17:00 女性誌速攻レビューBAILA 「BAILA」2016年5月号(集英社) 今月はプレ創刊記念号とのことで、いつもよりお値打ちな「BAIRA」5月号(集英社)。15周年ありがとうプライスで640円と、お正月の時よりさらにお安くなっています。しかも別冊付録もついている! その名も「(心とお金に余裕ができる)4ステップで人生を変えるハッピーマネーBOOK」。お年玉価格よりお得な上に、この至れり尽くせり感。ここまでしてもらったからには来月から「BAILA」買うのやめて貯金しなきゃ! という気分になってしまいそうです。 <トピックス> ◎きれいな色気で着るシャツ、大人の可愛げを足すブラウス ◎簡単6ステップで“色リハビリ”始めます! ◎食いしん坊ジャーナル 7days食パン ■いくつになっても着づらいアイテム 今月の特集は「毎日の素敵はこの2アイテムが連れてくる 『きれいな色気で着るシャツ』&『大人の可愛げを足すブラウス』」です。確かにこれからの時期は、2アイテムとも何かと入り用なアイテム。「一枚あれば、なりたいおしゃれのムードを簡単にインストールできる」とありますが、バイラ世代のお仕事女子ならば、すでに1枚どころではない数がクローゼットに常備してあるのでは? 去年の4月も特集組んでごり押ししていましたし……。 特集はまずシャツ編からスタート。押さえておきたいアイテムやポイントを紹介していく中、ハイプライスに混ざってさりげなくユニクロが入っている辺りに、堅実&無難な「BAILA」らしさを感じます。そんな中ひと際、異彩を放っていたアイテムが「サファリシャツ」。いや、サファリシャツ自体におかしな所は何もないのですが、問題は使っている写真。モデル・比留川游がイエローオーカー色のサファリシャツを着て赤いバンダナを巻いている……。とっさに連想したのが『世界ふしぎ発見』(TBS系)のマスコット・ひとし君!! 一度そう思ってしまうと、もうどう見てもそうとしか思えません。 しかもこの赤バンダナは「小さくても効く赤で印象的に」とされ、どうも特集の推しアイテムらしい。確かに印象的ではありますが、どういうシチュエーションを想定したのかあまりにも謎。まず間違いなくギョッとされるでしょうが、せめてこれを素直に実践した読者に、「ひとし君」というあだ名が定着しないことを祈るばかり。「普段無難な女ほど、一度弾けるとヤバい」という定説を見たような気分です。 続くブラウス編も、そんな弾けっぷりが炸裂。シーン別にポイントを紹介していく構成なのですが、なぜか全体的にコーディネートがやさぐれているんです。いくらはやりといったって、職場にオフショルダーは事故の予感しかありませんが、大丈夫……? 一応、クルーネックとしても使えるらしく、「飛ぶように売れている」のだそうですが、チャレンジ精神がやや前のめりすぎ! 少なくとも新入社員からは「ヤバい先輩」と警戒される事必至。しかもこれはまだ5月号のはずなのですが、とろみ素材で半袖オフショルダーの“これ以上出すとこなさげな通気性抜群”ブラウスを紹介されても「夏は何着るの?」という感想しか出てきませんでした。 12次のページ Amazon 『BAILA(バイラ)2016年05月号 [雑誌]』 関連記事 清原和博の元妻・亜希が降臨&離婚特集まで!! 「BAILA」が“アンチ結婚”を邁進中!会社の後輩、年下の彼氏……「BAILA」世代のアラサー女子を襲う“褒める”立場の重圧「BAILA」が井森美幸召喚!! 例のダンスを“誇り”と語る彼女に、アラサーが学ぶべきこと「BAILA」、女性ファッション誌にあるまじき“地味すぎるクリスマス”特集の狙いとは?「いいね!」がほしい病に冒された「BAILA」の、やりたい放題な“彼氏改造計画”