サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」曜日別メイクのトンデモ提案 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」8月号 「曜日ごとでメイクを変える」トンデモ提案が刺激する、自分を持て余す「BAILA」世代の欲望 2016/07/31 16:00 女性誌速攻レビューBAILA 「BAILA」2016年8月号(集英社) 「ヨンア、髪の毛傷んでるなー」と、思わず声に出してしまいそうな表紙の「BAILA」8月号(集英社)。そんな今月号の「BAILA」は、検証企画が満載です。「BAILA」というと、「TPPO(「いつ、どこで、何を?」のTPOに「誰と=Person」を加えたもの)」「高見え」「週4ブランド」といった独自の造語に流行をやたらと当てはめようとする傾向が強かったように感じますが、そんな「BAILA」らしさもありつつ、「じゃあ、私には何が似合うの?」という読者が一番知りたいアンサーにもちゃんと応えている今号はまさに、久しぶりの「買ってよかった」「次のお買い物に生かそう」感のある企画がそろっているので、さっそく見ていきましょう。 <トピックス> ◎編集K&Mの似合うサングラスを探す旅5番勝負 ◎透けない&響かない 最強“夏下着”はこれだ! ◎“いいことあった?な顔”になるエブリディ・ベストコスメ ■レイバンといえば、あの偽SPAMブランド サングラス、それはアラサー女子を悩ませるアイテムの1つ(多分)。かつては、女子大生がノーメイクを隠すために使用していたビッグサングラス着用の人もおらず、これといった流行のデザインがあるわけでもなく、世の空気は「人それぞれ似合うものをご自由」に状態。価格もzoffの数千円~有名ブランドの数万円まで幅広く、一体全体何をどのように買えばよいのか、お手上げ迷子状態でした。しかし!! 今月の「BAILA」には、そんなサングラス難民の救済企画が。その名も「編集K&Mの似合うサングラスを探す旅5番勝負」です。 「5番勝負」の名の通り、似合うサングラスを選ぶ際に確認する5つのポイントを「2人の編集者」をモデルに紹介しています。「グラスの色と肌色の相性」「顔の輪郭とフレームの相性」など、比較してみることによって、随分説得力が違います。かくいう筆者も「なるほど~私にグラサンが似合わないのは真っ黒のレンズを選んでいたからね」などと勝手に納得。百貨店の特設コーナーでフラフラする日が今から待ち遠しくてなりません。かくして、今回の企画は頼りになるやも……とフムフムしながらページを追っていたのですが、よくよく見ると「ん?」というポイントがありました。 いわく、サングラスを選ぶ時には身長も合わせるべしとのことなのですが、そこに現れるのは「156㎝のホビットさん」「164cmのやや高めさん」の文字。怪しい匂いを感じ取ったので、スマホで「日本人女性 平均身長」を調べてみました。その結果なんと、「BAILA」世代である26~29歳女性の平均身長が157.8センチ、30~39歳は158.3センチ(平成26年国民健康・栄養調査より)! ということは、日本人女性の大半はホビット寄りなのでは。「BAILA」編集部的な適正身長は一体どの辺りなのか非常に謎です。背の高いモデルさんばかり見すぎて、感覚がマヒしてしまっているのでしょうか。 ちなみに、身長が高めの方は「大き目レンズサングラス」が、ホビットさんは「小さめレンズサングラス」が似合うそう。とりあえず、大学時代につけていた顔半分を覆い隠すようなデカサングラスを、筆者は潔く燃えないゴミに出すことにしました。 12次のページ Amazon 『BAILA(バイラ)2016年08月号[雑誌]』 関連記事 「男に媚びないメイク術」こそ、最も男に媚びている!? 矛盾はらむ「BAILA」の“いい女”「BAILA」読者、困惑!? アラサーファッションに無駄な親切心を発揮する男たちきゅうり刻むだけで「仕事力アップ」!? サンドイッチレシピにあふれる「BAILA」の自意識清原和博の元妻・亜希が降臨&離婚特集まで!! 「BAILA」が“アンチ結婚”を邁進中!会社の後輩、年下の彼氏……「BAILA」世代のアラサー女子を襲う“褒める”立場の重圧