サイゾーウーマンコラム女が「二丁目デビュー」する酒場 コラム 一ノ瀬文香の「夜のお店で働いてみた」レポート 「二丁目デビュー」するなら初心者が集まる女の楽園へ 「夜のお店で働いてみた」レポート 2016/09/22 15:00 一ノ瀬文香 ■レズビアンが集まる店や友だちを作れるイベントの情報も 土曜日でお客さんがいっぱい! この日は地方から遊びに来ているお客さんも数人いて、地方のレズビアンが集まる店についての話になりました。その店の従業員の中には、私とお客さんと共通の友達もいることが発覚して、盛り上がりました。 店内にはレズビアン向けのクラブイベントを中心に、LGBT系のイベントや店を紹介するフライヤーがたくさん置いてあって、自由に持って帰れますし、二丁目はもちろん地方のレズビアンが集まる店の情報も、手軽に仕入れられるのです。この日、初めて知り合ったレズビアンのコ同士が、この店からレズビアンが集まるクラブに一緒に向かって行くのも見届けました。 どろぶねは、毎月いくつかのイベントを店内で開催しています。二丁目に慣れていないコたちのための初心者オフ会や、恋活、友活オフ会などなど。また店外でも、ピクニックや滝に打たれに行くツアーなどをしたり、浅草の花やしきを借りきってみんなで遊んだり、船や一戸建ての貸しスタジオを借りて数百人規模のパーティーを行うこともあります。イベントには、出会った人たち同士が仲良くなるゲームなどが用意されているので、口ベタでシャイなコも、自然と友達ができやすい環境になっています。店内の『どろぶね新聞』には、そんな情報が満載なので、お客さんたちは新聞を見ながら「これ行きたいな」などと会話していました。 常連ならみんな知っていますが、さとこさんは占いが得意。タロット占いや易占いができます。バイトに入った日は満卓になり、スタンディングのお客さんもいたほどの混みっぷりだったので、占いはなかったのですが、余裕がある平日は、まったり落ち着いて占いをしてもらうこともできます。料金は、さとこさんへのドリンク一杯。一緒に飲みながら、占ってもらうのも話のネタになって面白いですよ。今まで、ここに連れて行った友達たちをたくさん占ってもらいましたが、「すごい! なんでそんなにわかるの!?」と評判です。 バイト時間中は最後まで、テーブルの上を片付けたり、フードやドリンクを運ぶ仕事をするだけで、あとはお客さんからたくさんお酒を飲ませてもらって、酔っ払いながら楽しく過ごしました。そして帰る前に、「たくさん飲んでもらったから」と、まかないごはんまでさとこさんからたっぷりいただきました。アットホームでさまざまなセクシュアリティの女子が集まるどろぶねで、二丁目デビューしてみてはいかがでしょうか? ・どろぶね 東京都新宿区新宿 2-7-3 ヴェラハイツ新宿御苑205 03-3356-3358 営業時間 19時~翌1時(日によって0時まで) 年中無休 チャージ400円 一ノ瀬文香(いちのせあやか) よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属タレント。コメンテーター、アクション女優。お酒は弱いのに飲み屋が大好き。特に新宿二丁目や三丁目、ゴールデン街あたりに16年以上前からよく出没している。六本木の高級クラブFの元ホステス(5年間)で、二丁目のミックスバーで雇われママをしていたことも。現在も二丁目のミックスバー“プチ!NATURAL“のプロデュースをしていたりと、水商売のプロでもある。2009年に週刊誌でレズビアンをカミングアウトし、2015年にはミュージカル女優と挙式している。プロフィール 前のページ12 最終更新:2019/05/21 16:47 Amazon 新装版 レズビアン短編小説集: 女たちの時間 (平凡社ライブラリー) 二丁目のファミレスだって 関連記事 SMバーに女1人で行く楽しみとは? 縛りや鞭打ち体験だけじゃない魅力新宿二丁目の女装バーは女性も入りやすい【一ノ瀬文香の「夜のお店で働いてみた」レポート】地方はセクシュアル・マイノリティへの偏見が強い 名古屋のLGBT成人式に苦情電話も女だって女に癒やされたいときがある レズビアン風俗体験記警察からも頼られる新宿二丁目のママが語る、老舗ゲイディスコが50年続く理由 次の記事 藤井フミヤ長男、異例出世に批判 >