サイゾーウーマンコラム夫の不倫相手から謝罪のないまま和解 コラム 【連載】夫の不倫相手を訴えた! 実録「慰謝料請求裁判」体験記18 夫の不倫相手から謝罪はなし 和解まで2年を費やした慰謝料請求裁判が決着 2016/05/19 15:00 結婚不倫裁判実録「慰謝料請求裁判」体験記 ■慰謝料100万円で和解 残念ながら、法廷に入っても、さなえの姿は見当たりませんでした。代わりに、裁判官を挟んで向かって左手の控訴人側の席には、さなえが雇ったらしき弁護士が座っています。今までの裁判では、さなえ側はいつも空席だったので、弁護士がいるだけで、「ああ、これできちんと片がつくんだ」と感激する思いでした。 こうして裁判が始まりました。まずは、裁判官が「さなえ本人による証言を希望するか」を確認しました。さなえ側の弁護士は「希望します」と答えましたが、こちらの弁護士は「その必要がないと思います」と意見を述べました。それを受けて、裁判官が「和解という選択肢はありますか」といったことを両者に尋ね、さなえ側の弁護士は「希望します。第一審では、そういう機会を得られなかったので」と言い、こちらの弁護士も「腹積もりはある」と応えました。裁判官はそれを聞いてほっとした様子で「では、和解について交渉していきましょう」と述べ、おおよそ5分ほどで第一回口頭弁論は終了することになりました。 それから数週間たち、弁護士を通して、さなえ側から和解の慰謝料の金額が届きました。100万円です。もともと、金額は問題にしていなかったというものの、ここまで精神的に消耗させられて、10万や20万だと「ちょっとバカにしてるのか?」と言いたくなりますが、100万円ならば、十分に向こう側の誠意というか、諦めが見られます。相談していた友人には「和解ってなに。仲直りなんて悔しくない?」とも言われましたが、別に仲直りするつもりはなく、ただ「この件を互いの条件に合うところで解決させましょう」という提案だと思えば、さほど腹は立ちません。 なので、和解を了承することになりました。一応、「手書きの謝罪文が欲しい」というリクエストを出したのですが、それは受け入れられませんでした。どちらにしても、裁判では、基本的には「謝罪すること」が判決として下されることはないので、和解にしろ判決を出すにしろ、同じことです。だから、結局、本人が最後まで、今回のことをどう考えているかは、さっぱりわからずじまいです。 和解は非公開で行われるということで、裁判所へは行きませんでした。こうして、発覚からおおよそ2年近くかけて、ようやくのこと、夫の不倫の決着がついたのです。 (まほ) 前のページ12 最終更新:2019/05/17 19:50 Amazon 和解という知恵 (講談社現代新書) さなえ(仮)もペッキーを見習ってほしい 関連記事 「結婚して、家族になっても、やっぱり他人」夫が不倫相手に送った手紙の中身 夫の不倫相手は現れぬまま慰謝料180万円で勝訴 しかし、まだ終わりではなかった夫の不倫相手は裁判所に来なかった 慰謝料請求裁判の第一回口頭弁論慰謝料が取れないかも!? 裁判所からの書類を無視する愛人に対する手段夫の不倫相手と間違えるなんて! 不信感を抱いた弁護士事務所の対応 次の記事 中島裕翔、主演ドラマ白紙説も浮上 >