サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「Domani」読者のSNSがはらむ“幸せテロ” カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Domani」5月号 「今幸せですか?」に82%YES、「Domani」読者のSNSがはらむ“幸せテロ”のつらさ 2016/04/19 19:00 女性誌速攻レビューDomani そしてそんな贅沢を極めた旅の中には、チラリと「仕事に効く!ご利益お守り」のご紹介も。決して「恋」ではなく「仕事」推しの「Domani」の態度はぶれることがありません! でもこの企画、「美しく働き続ける母」をターゲットにした記事にはどうも見えないし、「独身(パートナーあり)」や「妻」へ向けた記事なんですかね? 担当者が伊勢志摩で贅沢したかっただけ!? また、犬山紙子さんによる「34歳の伊勢歩き」リポート記事も別の意味で仰天です。上述のバブルノリから一転、コロッケ、松阪牛の串、ホタテマヨネーズ天などを伊勢神宮の横丁で買い食いし、550円のスパゲッティを食し、ぬいぐるみや手ぬぐいに心惹かれ、1泊素泊まり1万5,000円の宿に宿泊。……え、まるで「OZ magazine」(スターツ出版)の旅! 大学生でも実行できそうなプランのどこに「34歳」である必然性があるのかまったくわかりませんでした。 そんな犬山さんは旅の終わりに、「車に乗り込んだ瞬間、ジャーマネ氏から某番組のレギュラーが決まったという電話が!(中略)しかも同行していたエディターさんも連載依頼がその日にきたそう」とのこと。これは、お伊勢様のパワーでもなんでもなくて、2人が日々頑張っているからでは? と思った筆者は、心が曇りまくっているのかもしれません……。 ■読者こそ「幸せテロリスト」 「幸せを呼ぶ『ネガティブワード変換かるた』」という読み物企画をチェック。「SNS犯罪リスト」なるページがあり、SNS社会の中でうっかりやってしまいがちなマナー違反や、やっても幸せにならない行為を取り上げています。 例えば、「自分が不幸になる行為」として挙げられたのは「リア充偽造罪」。その名の通り、虚偽のリア充アピール投稿なんですが、「デート」と投稿したグラスの乾杯写真が実は父と乾杯しただけの写真だったり、「BBQ」とアップしたのは隣の人のBBQを盗撮した写真だったり、「女子会」写真に見えるけど実はただの同窓会……なんて例が出ていました。「Domani」読者に、こんな面倒なことやっている人がいるとはにわかに信じられません! なんせ、「Domani読者のリアル白書」では「あなたは今、幸せですか?」という質問に82%もの人が「YES」と答えていました。リア充偽造をするまでもなく、幸せなのですから、むしろここで挙げられてる「幸せテロ」の方に気をつけるべきでは!? これは、「聞いてもいないのに『結婚した』だの『出産した』だの幸せ投稿」のことを指すそうで、「周囲をアンハッピーにする」とのこと。はっきりと見えますね。周囲から疎まれる、幸せテロリスト・「Domani」読者の姿が。しかし、今後テロを自粛したところで、相手の「幸せテロ」に巻き込まれて痛手を負うのは間違いないわけで。ならば、やはり戦い続けるしか他はない! そして、世間でもよく話題になる、インスタグラムにおける「強制タグ付け罪」や、「集合写真流出罪」。これをやられたことがある人、読者でも多いはず。筆者ももちろん被害者です。だけど、やった本人には文句も言えず泣き寝入り。年をとるほど注意もされなくなるし、年下からは言いにくいですしね。気をつけましょうね、「Domani」姐さん。誰も注意してくれないよ、微妙なお年頃すぎて! そういえば、今月号の東村アキコさんの連載のテーマ「35歳の友情」で、「10個も20個も年下の女友達」とのお食事会についてのエピソードが載っています。東村さんは、「若い女友達と飲みに行き、流行のお店(洋服)を教えてもらう。後日そこに行き、いろいろ買う。で、次会う時に着ていくとみんな喜んでくれるんだよね~」と仰っております。なるほど……もう一度繰り返して恐縮ですが、年を取るほど注意もされなくなるし、年下からは言いにくいんですよね。それ、「喜んでいるふり」かもしれないのに! 自分も経験あるでしょ!! 「Domani」世代、なかなか難しいお年頃ですよね。 (白熊春) 前のページ12 最終更新:2016/04/19 19:00 Amazon 『Domani(ドマーニ) 2016年 05 月号 [雑誌]』 その手のグルメ旅なら長野博が適任でしょうが! 関連記事 “バリバリ働く美しい母”を猛プッシュ! 育休明け復職前提の「Domani」が目指す女って?エビちゃんが「表現者」宣言、「35歳のカラコン」で右往左往……混沌の「Domani」“じゅわじゅわじゅわ~ん”と大暴走、「Domani」おフェロ顔メイクで何かが漏れ出る美魔女になりたくない「Domani」、最優先は“仕事ができる女”感「Domani」が提唱する地味美人は、欲望を禁じさせた社会の産物 次の記事 芦田愛菜ドラマ、「今世紀最低」に!? >