冬のお悩みの定番!

「冬の朝、布団から出られない」のは “肩こり”が原因!? 寝ている間の血行不良対策は?

2016/01/24 18:00
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Photo by Quinn Dombrowski from Flickr

 朝方の冷え込みに、なかなか布団から出られず、毎日遅刻ギリギリ……。多くの人が持つであろう冬ならではお悩みですが、実は明け方の冷えが、“朝型肩こり”なる症状を助長し、起きにくい体にしている可能性があるそうです。普通肩こりは、仕事の疲れが出てくる夕方~夜にかけて症状が出るものと思われがちですが、“朝型肩こり”はほかの時間帯に出る肩こりとはそもそも原因が違うのだとか。今回は、目黒西口クリニックの南雲久美子院長に、気になる“朝型肩こり”の原因から、冷えのサイン、その解消法をお聞きしました。

――まず、肩こり全般の主な原因はなんでしょうか? 

南雲久美子氏(以下、南雲) 肩こりの原因は多岐に渡っています。大きく分けると、まず「姿勢、頸椎の問題」が挙げられます。頚椎の弯曲が弱いストレートネックや、逆に弯曲が強すぎる場合、また頸椎の骨が多くいわゆる首が長い場合、なで肩の場合などが、肩こりの原因になります。また、「眼精疲労」「ストレスや緊張からくる睡眠の質の悪さ」「冷え症、全身の血行不良」など、原因はたくさんありますが、「血行不良を起こす冷え」は、ほかの原因にプラスされることで、さらに肩こりを重症化させると考えられます。

――肩こりが重症化することによって、ほかにどのような症状が出るのでしょうか?

南雲 肩こりが重症化すると、肩や後頭部、背中の筋肉全体の血行不良を起こし、筋緊張性頭痛や、腕や手のしびれ、痛みなどを起こします。また、顔面に行く血管は、首を通るので、血行が悪いと、肌へいく栄養や老廃物の代謝が悪くなり、美容的にも、決してプラスにはならないと思いますよ。


――では、朝型肩こりについてお聞きします。朝型肩こりと夕方に感じる肩こりとの違いを教えてください。

南雲 一般的な肩こりは、“夕方感じる生活習慣性の肩こり”ですが、それとは別に“朝起きたときに感じる肩こり”があります。夕方の肩こりは、姿勢、PC、眼精疲労などが原因です。一方、朝型の肩こりは、睡眠不良が原因ですが、気温の低下によって助長される特徴があります。そのため朝型の肩こりは、気温が10℃を下回る冬の時期は、特に注意が必要なんです。

――冬場は毛布を重ねたり、ソックスを履いたり、温かい寝巻きを着て冷え対策をしている人も多いと思うのですが……。

南雲 それでも、寝ているときに肩や首が布団の外に出ていると、低い室温に何時間も肩や首が出ている状態になるため、血行不良を起こして肩や首がこってしまいます。このような肩や首が血行不良を起こしている状態ですと、寝ている間でも緊張状態が続いて、睡眠の質にも影響を与えることも考えられるんです。


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