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120店閉店【まいどおおきに食堂】、仰天の“黒字”化! ランチを食べてわかった人気ぶりとは?

2024/08/16 13:00
田口るい(ライター)
店舗名は「地名+食堂」と立地によって変わる「まいどおおきに食堂」(写真:サイゾーウーマン)

 定食屋チェーン「まいどおおきに食堂」。2019年12月期末時点で全社919店舗だったものの、コロナ禍の4年間で120店舗が閉鎖され、売上高も大幅に減少。SNS上でも閉店がたびたび話題になっている同店について、どんなお店で、どんな味なのかを検証すべく、最寄りの店舗に行ってみました。

※価格はすべて税込です。
※価格や商品は2024年4月12日時点の情報です。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
※店舗によって取り扱い商品が異なります。

目次

・【まいどおおきに食堂】フジオフードグループ、予想上回る絶好調
【まいどおおきに食堂】朝7時から営業
【まいどおおきに食堂】実食!
【まいどおおきに食堂】単身世帯が多いエリア向け?

※2024年4月13日公開の記事を再編集しています。

【まいどおおきに食堂】フジオフードグループ、予想上回る絶好調

懐かしの食堂風エントランス(写真:サイゾーウーマン)

 バラエティに富んだおかずから好きなものを1品ずつ選べる定食屋チェーン「まいどおおきに食堂」。店舗名は立地に合わせて「地名+食堂」となっており、懐かしさが感じられる店構えが特徴です。

 「日刊SPA!」によれば、運営元の株式会社フジオフードグループ本社は創業以来、同店を含むさまざまな業態店を展開するマルチブランド戦略で規模を拡大し、コロナ禍直前の2019年12月期末時点で全社919店舗だったものの、コロナ禍の4年間で120店舗が閉鎖され、売上高も大幅に減少。SNS上でも閉店がたびたび話題になっていました。

 しかし、フジオフードグループ本社が8月14日発表した2024年1〜6月期連結決算は、 最終損益3億9200万円の黒字。前年同期は1億9200万円の赤字だったところ、大幅に改善しました。同社の予想では7900万円の黒字を見込んでいたそうですが、それを2億円も上回る、仰天の結果に。その背景には、不採算店舗の撤退や人件費削減、インバウンド(訪日外国人)の増加、季節ごとのフェア実施などがあるとされています。

 同社は「まいどおおきに食堂」のほかに、「神楽食堂 串家物語」「麺の庄 つるまる」なども運営。黒字に貢献したブランドは不明ですが、看板ブランド「まいどおおきに食堂」はどんなお店で、どんな味なのかを検証すべく、最寄りの店舗に行ってみました。

【まいどおおきに食堂】朝7時から営業

ランチタイムは大盛況!(写真:サイゾーウーマン)

 最寄りの店舗に行ってみたところ、営業時間は7:00〜21:00となっていました。朝から営業しているので、仕事前に寄ることもできますね。筆者が訪れたのはランチタイムでしたが、お客さんが次々と訪れ、大盛況でした。

調味料コーナーにはお惣菜を温めるための電子レンジも(写真:サイゾーウーマン)

 「まいどおおきに食堂」は、好きなおかずやご飯などを自分で選び、最後にお会計をするというシステム。カウンターに焼き魚、揚げ物、小鉢などがたくさん並んでおり、好きなものをとることができます。

 できたてのおかずもありますが、順番に調理しているのか、中には多少時間が経っているものも。そんなときは、調味料コーナーにある電子レンジで温めればOK! お目当てのおかずができたてではなかった場合でも、温かい状態で食べられます。

【まいどおおきに食堂】実食!

おかずもご飯もボリューム満点(写真:サイゾーウーマン)

 今回、筆者が選んだのは下記の5品。おかずがたっくさんあるので、つい多めに選んでしまいました……! 

・めし(小)165円
・豚汁242円
・ハンバーグ テリヤキマヨ429円
・揚げ出し豆腐 春野菜220円
・たらこ143円 

 合計1,199円で、ランチとしては少し豪勢。ビュッフェ感覚でピックアップしてしまうと金額にびっくりしてしまいそうです。

 ただ、どれも十分なボリュームなので、満足感たっぷり! めし(ご飯)は小サイズにしましたが、一般的なご飯の中サイズ程度の量です。少食の方は、おかずの品数を調整しないと食べきれないかもしれません。

【まいどおおきに食堂】単身世帯が多いエリア向け?

 肝心の味ですが、ごくごく普通。特別おいしいわけではないけど、決してまずいわけでもありません。

 時々「凝った料理ではなく、普通のご飯が食べたい!」という気分になることがあると思うのですが、そんなときにピッタリです。特に普段自炊をしない人なら、家庭的な料理を食べたいときに重宝しそう。

 だからこそ、普段から料理を作っていて「外食するなら普段とは違うものを食べたい!」という人には刺さらない可能性もあると感じました。手料理が恋しくなりがちな単身世帯が多いエリアに向いているお店かもしれません。

田口るい(ライター)

田口るい(ライター)

HIPOHOP系音楽誌の編集部勤務を経て、フリーランスとしてエンタメ系やカルチャー系の記事を執筆。推しはSixTONESのジェシー。

最終更新:2024/08/16 13:00
行ってみないとわからないものだね